半世紀虐待された象、救出の瞬間に涙溢れる

2014年07月15日 17時55分
【大紀元日本7月15日】50年来、インド象のラジューは毎日足に鎖を付けられたまま、物乞いの道具として酷使され虐待を受けてきた。7月3日、インドの野生動物保護団体(Wildlife SOS)のスタッフが「鉄の突起がついた足枷」を外したとき、ラジューは長い苦難から解放されるのが分かったのか、目から大粒の涙を流した。

 同団体はインド森林委員会を通じてラジューのことを知り、7月2日の夜、その救出作戦に乗り出した。

 Wildlife SOSの公式サイトによると、ラジューはおよそ50歳で、子ゾウのころに捕獲され、これまでに27回以上転売された。逃げられないように付けられた「鉄の突起がついた足枷」により、足にはひどい傷跡が残っていた。日常的にひどく殴られたためか、体中は傷だらけで、観光客からもらった少量の食べ物で生延び、多くの日は、プラスチックのゴミと紙を食べて飢えに耐えていたという。

 「救出作戦の最中にラジューの目から涙がこぼれ落ちたのを見て、チームメンバーは皆驚いた」。Wildlife SOSの広報担当者プージャ・ビネパル氏は、英紙デイリーメールの取材に「ラジューは、自分が救われるとわかったのだ、と私たちは心から感じました。象は威厳があり、高度な知能を持った動物です。これまでの50年間、ラジューがどんなにひどい仕打ちを受けてきたかについては、想像するしかできません」と語った。

 自由になったラジューは当日夜、インド北部のウッタル・プラデーシュ州マトゥラーにあるゾウ保護センターに移送された。

 象は70歳ぐらいまで生きられるため、Wildlife SOSのサイトは、ラジューの余生を支援するよう寄付を呼びかけている。

 Wildlife SOSは絶滅の危機に瀕した野生動物を保護するために1995年、インドで設立された動物保護団体である。

(翻訳編集・叶子)


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