びっくり! なかよしの一卵性の双子 出産も同じ日に

双子というのは、もう一人の兄弟と特別な絆を感じる不思議な体験をよくするものです。

カリフォルニア州フレズノに住む姉妹のバオ・ニア・ジュリア・ヤンさんとバオ・コウ・ジュリー・ヤンさんも双子です。成長期にはほとんど全てのことを共有してきました。そして今回、23歳の姉妹は、人生の中でも最も特別な経験も共有することになり、とても驚きました。

コウさんとニアさんの二人は、全く偶然だったのにもかかわらず、二人ともが同時に妊娠していることが発覚したようなのです。2人は同時に母になるんだととても嬉しく思い、そして二人の赤ちゃんがほぼ同時期に産まれてくることにとてもワクワクしていました。

2018年11月のある日、いよいよコウさんの陣痛が始まりました。コウさんはニアさんに電話をし、自分がもうすぐ病院に行くということを知らせましたが、驚いたことに、ニアさんも陣痛が始まりました。その時は、ちょうど病院に向かうところだったのです。

「もうすぐ陣痛が始まりそうだとは思っていました。そして、バオ・ニアに電話をしたら、彼女も陣痛が始まっていたんです。本当に信じられません」とコウさんは地元のニュースサイトKPGEに説明しました。

案の定、二人は同じ日に入院し、自分たちの母親のように、女の子の母親となったのです。

産まれたナダリーちゃんはちょうど7ポンド(約3.17キロ)で生まれました。いっぽう、もう一人の赤ちゃんのキャンドラちゃんは7ポンド3オンス(約3.26キロ)で生まれました。たった1時間の差で二人の赤ちゃんは誕生したのです。

そして赤ちゃんは二人とも、ローラ・シュライヒャーさん(フレズノのコミュニティ・リージョナル・メディカル・センターで働く18年のベテラン看護師)という同じ助産師さんに取り上げてもらいました。

約20年にもわたって助産師をしているベテランのシュライヒャーさんであっても、こんな珍しい出産に立ち会ったのは初めてだったそうです。

「本当にすごいタイミングでした。長い間助産師をしていますが、こういう珍しいことは私も初めてです」と助産師のシュライヒャーさんは話してくれました。

科学者たちでも、双子がこれほど密接に結びついている理由を解明できていませんが、実は、双子のペアが一緒に妊娠したという事例はこれが初めてではありません。ちょうど今年の夏、イギリスのコーンウォールに住む一卵性双生児の双子の女性が、わずか2日違いで妊娠が発覚したという例もありました。

このようなとても驚く奇遇な出産に、バオ・コウさんとバオ・ニアさん自身もとても驚いています。また、自分たちの娘も将来、同じような不思議な体験をするのではないだろうかと楽しみにしているそうです。バオ・コウさんとバオ・ニアさんの母親も双子を出産した当時、この二人と同じように感じたに違いありません。