【医学古今】 眼精疲労のツボ治療

2014年10月22日 07時00分

【大紀元日本10月22日】眼精疲労に使えるツボはたくさんあります。目の周りのツボとして晴明(せいめい)、攅竹(さんちく)、糸竹空(しちくくう)、瞳子髎(どうしりょう)、太陽(たいよう)など、また玉枕(ぎょくちん)、風池(ふうち)など後頭部のツボをよく使います。

 その他に臓腑理論にしたがって、目に関連する経絡上のツボを取ります。目は肝に属する器官であり、目の状態は肝臓と密接に関係していると考えられています。漢方医学の古典『黄帝内経』には「肝受血而能視」、つまり、肝臓に十分な血液を蓄えれば、目の視力が維持できると解説があります。逆に言えば、もし肝臓の血液の蓄えが不十分であれば、視力に問題が生じやすくなります。そのため、よく肝に関係するツボを取って治療します。例えば、背中の肝兪(かんゆ)や足背部の肝経の太衝(たいしょう)などのツボを使います。

 もう一種類のツボの取り方は経験穴です。例えば手背部の合谷(ごうこく)と足首内側の三陰交(さんいんこう)の組み合わせや腰背部の腎兪(じんゆ)と足三里(あしさんり)の組み合わせはこの類に属します。

 正規の経穴以外に、奇穴(きけつ)を使って治療する方法もあります。例えば、耳の後ろの翳明(えいめい)や手の親指の関節にある大骨空(だいこっくう)、鳳眼(ふうがん)、明眼(めいがん)などのツボを使っても非常に良い効果が得られる場合もあります。

 ツボの選択は体質の状態に合わせて考えます。施術法も体質の状態、施術条件、ツボの位置などのことを考慮して、指圧、灸、刺鍼、あん摩などの方法を使い分けます。
 

 (漢方医師・甄 立学)

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