米朝首脳会談、トランプ氏が27─28日にベトナムで開催と表明

2019/02/06
更新: 2019/02/06

[ワシントン 5日 ロイター] – トランプ米大統領は5日、上下両院合同会議で行った一般教書演説で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と2月27─28日にベトナムで再会談すると明らかにした。

トランプ氏は演説で、北朝鮮との和平推進に向けてまだやるべきことは多くあるが、北朝鮮が核実験を停止し、過去15カ月間ミサイル発射を行っていないことは進展の兆しだと強調した。

その上で「私が米国の大統領に選ばれていなかったら、現在北朝鮮と大きな戦争をしていただろう」と述べた。また、金委員長との関係は「良好だ」と語った。

米朝首脳は昨年6月、シンガポールで会談。トランプ氏は現職の米大統領として初めて北朝鮮の最高指導者と会談した。2度目の会談を巡っては、米国と北朝鮮双方と良好な関係を築いているベトナムが候補地として取りざたされていた。

トランプ氏はベトナムのどの都市で会談を行うかは明らかにしなかった。ただ、首都ハノイかダナンになるとの見方が出ている。

米国のビーガン北朝鮮担当特別代表は、今週平壌で2回目の首脳会談について詰めの協議を行う予定。

前回の首脳会談で発表された北朝鮮の朝鮮半島非核化へのコミットメントはあいまいで、米国は具体的措置はまだとられていないとみている。

保守的なシンクタンク、センター・フォー・ザ・ナショナル・インタレストのハリー・カジアニス氏は、今回の会談で両首脳が朝鮮戦争の終結で合意する可能性を指摘。

「そうした宣言は、両国関係を転換させる明確な意図を示し、非核化に向けたより困難な作業への強固な基盤づくりとなる」とツイートした。

*内容を追加しました。

Reuters
関連特集: 国際