中国の名物司会者、毛沢東批判で処分へ 香港紙「党イデオロギー危機があらわに」

2015年04月10日 19時21分
【大紀元日本4月10日】中国国営中央テレビ(CCTV)の有名な司会者・畢福剣氏(56)が私的な宴席で「我々を苦しめた」と皮肉めいた言葉で毛沢東を批判した動画がインターネットに流出した。その発言をめぐって支持者と反対者の間で激しい口論に発展し、物議を醸すことになった。

 政府系メディアは一辺倒に畢氏の批判を続けている。CCTVは畢氏の番組を一時放映停止にすると同時に、8日夜には「中央テレビの司会者として発言は重大な社会的影響をもたらした」と非難し、「真剣に調査して厳正に処分する」と発表した。

 畢氏は9日、中国版ツイッター「ウェイボー(微博、Weibo)」で、不適切な発言があったとして「深くお詫びする」と謝罪の声明文を発表した。その後、わずか1時間で10万人を超えたネット利用者から書き込みが寄せられた。「真実を語るのに罪はない」「謝罪する必要はない」など、畢氏を支持する意見が多数を占めた。

 10日付け香港紙・経済日報は論評記事で、今回の騒動は、中国共産党の公式イデオロギーが中国の伝統思想や西洋の普遍的価値観など相反するイデオロギーからの「挑戦」を反映していると伝えた。

 共産党のイデオロギーは現在、エリート層や若者など大多数の中国人に受け入れられていない。共産主義理論とかけ離れた現在の中国社会と対比して、国民は皮肉を言い、風刺や嘲笑の対象にしている。

 2004年からCCTVの人気番組「星光大道」の司会を務める畢氏は、中国国内では知名度が高い。2012年から4年連続で日本の紅白歌合戦に当たる旧正月恒例番組「春節聯歓晩会」の司会も務めた。

(翻訳編集・王君宜)

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