大紀元時報
人権問題

習近平主席の訪米、「人権問題」を主要議題として期待

2015年09月22日 18時23分
2014年11月12日、北京の人民大会堂で開かれた昼食会で、訪中した米オバマ大統領とワインをかざす中国の習近平主席(AP Photo/Greg Baker)
2014年11月12日、北京の人民大会堂で開かれた昼食会で、訪中した米オバマ大統領とワインをかざす中国の習近平主席(AP Photo/Greg Baker)

人権対話で、中国体制を皮肉る米補佐官

 8月13日と14日には、米中の人権対話がワシントンで開かれ、米国のケリー国務長官と中国の崔天凱駐米大使をはじめ、両国の司法、安全保障、宗教担当などが出席した。

 米国は、7月初旬から中国当局に拘束された250人超の弁護士や活動家の即時釈放を求めた。一方で中国側は、米国ミズーリ州で白人警官が黒人青年マイケル・ブラウンさんを射殺する事件が起きたことを指摘した。

 対話会議を外交部の李軍華国際司長と共同で取り仕切ったトム・マリノフスキー米国務次官補(民主主義・人権・労働担当)が、上記の事件を質問した中国日報の記者に対して、皮肉を込めて回答している。

 事情を知る香港のジャーナリスト、フランク・チン氏がシンガポール有力紙に明かしている。マリノフスキー氏は、中国国内のメディアが、この事件を始めから終わりまでノーカットで長時間放送し、中国国民に「米国銃社会」問題を強く印象付けようとしていることに触れた。

 マリノフスキー氏は中国の人権制度と比較しながら、「国際的なメディアは、暴力事件をそのようには報じない。例えば、チベットや新疆のことも含めて。ましてや、ブラウンさんの弁護士を逮捕したり、暴力があった映像を撮影した人物を逮捕したりしない」と答えたという。

強気な姿勢を求める米有力議員

 米国の有力上院議員は8月11日、習氏の訪米時に人権問題を議題にするようオバマ大統領に要請した。ロイター通信によると、10人の議員グループは書簡に「習近平政権の下で、酷い人権侵害がある」と指摘した。グループは、上院外交委員会の民主党トップのベン・カーディン議員、上院軍事委員会のジョン・マケイン委員長(共和党)が中心となっている。

 対中関係を前進させるには、冒頭のような南シナ海の係争、サイバー攻撃、中国経済など、米国の国益に直接影響する問題よりも、人権問題を取り上げるよう提言するべきだと米主要紙は報じている。

 ウォール・ストリート・ジャーナルは3日、「人権分野で、強固な姿勢で北京の尊敬を得たヒラリー・クリントン前国務長官に習い、オバマ大統領は国際的な名声を持って人権弁護士への(中国当局の)恥ずべき扱いを公にしなければならない」と伝えた。

(翻訳編集・佐渡 道世)

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