大紀元時報

株式会社H.I.S.創業者・澤田秀雄氏 再建伝説を語る

2015年12月07日 13時15分
澤田秀雄氏
澤田秀雄氏

―――ハウステンボス再建のうえで、お客様をもう一度呼び戻すためにほかのテーマパークのやり方を参考にされましたか?

 ほかのテーマパークの真似をするなら、発展できないでしょう。引き継ぐ時にずっと考えていたのは、ハウステンボス独自なものがあれば再生でき、今後の発展もできるということでした。今までのテーマパークとは違う、独自の方向性を見出すことです。

 当時、ハウステンボスを再建するとき、お客様にいかに喜んでいただくか、いかに感動するものを作っていくか、について点数を付けました。新しいイベントを開催したらお客様が点数を付けて、3.5以下ならイベントをやめる。3.5から4は改良の余地あり。4から4.5はOK。4.5以上はベリーグッドで、口コミが広がり、リピーターも増えます。

 現在、「花の王国」「光の王国」「ショーと音楽の王国」「ゲームの王国」今年は「健康と美の王国」を作り、外国人観光客も2割増えました。

 最初の「花の王国」は園内の面積の広さを活用し、100万本のバラを植えました。香りも良い。人気が高まり、お客様がどっと増えました。冬はバラが1300万個の世界一のイルミネーションに代わって、暖かく、明るく、きれいで感動します。

 日本の一般的なテーマパークは若い人やファミリーが中心ですが、ハウステンボスはシニアもいます。現在、園内で2日間滞在しても全部は見られないでしょう。

 6年経って、成績は上がりましたが、点数的にはまだまだ、58点。及第点にはなっていないですね。次の目標は、社員たちの素質を高めることで、サービスを改善して、70点になればお客様も倍以上に増えるでしょう。

―――現在、来日観光客が急速に増えていますが、ハウステンボスは外国人観光客を呼び込む戦略はありますか?

 海外観光客の激増は日本の観光産業に良いことですが、ホテルや大型バス不足はサービスに影響します。ハウステンボスは、サービスの質を重視します。海外からのお客様が急に増えると、言葉のサービスやいろんなケアができなくなります。海外からのお客様は2割、3割ずつ増えるのが良いでしょう。現在、ハウステンボスを訪れるお客様は、海外(韓国・台湾・香港・タイ・中国)が2割で、8割は日本。九州地区は全体の6割を占めます。外国人観光客にも、より質の高いサービスを提供したいと思っています。

―――成功した実業家として、若い人へ、経営や起業の条件、アドバイスはありますか

 企業で大切なことは、利益よりも、何のためにこの企業をやっているか。世の中のため、地域のため、お客様に感動してもらうためなど、ポリシーが非常に大事です。これだけで利益は出ないけど、一番大切です。

 失敗もあるけれど、新しいことに常にチャレンジする。問題が起きても、明るく元気でいる。失敗しても諦めなければ、継続していけます。ベンチャー企業は最低でも3年続けば、成功するはずです。

 利益をあげないと会社も大きくならない、良い事務所にも移れない、食べていけない。利益も大切だけど、だからといって利益だけで物事を考えてはいけません。文化や芸術も大切にしたり、利益を一部寄付したりと、社会貢献も大切です。利益はおのずとついてきます。

 (インタビュ-・撮影 牛彬/大紀元)

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