大紀元時報

「人は輪廻するから時間がたくさんある」インド人のポジティブな時間の感覚

2016年07月27日 07時00分
(NARINDER NANU/AFP/Getty Images)
(NARINDER NANU/AFP/Getty Images)

 では外国の会社がインド支社を作った場合、従業員の遅刻を許すのでしょうか。やはり従業員を管理しないといけないので、遅刻対策を考えなければならないのです。インド支社で6年間仕事した管理者は苦笑しながら、「インド支社の出勤時間は本社の出勤時間より1時間遅く、その代わりに退勤時間も1時間延ばしています」と対応策を話しました。この管理者はまた、「遅刻した従業員に対して、必ず規定に基づいて処罰しなければなりません。あまりにひどい者は解雇するしかないのです。そうしないと、インドの従業員の管理はとても難しくなります」と困ったように話しました。

 それでは公的な企業や政府機関はどうでしょうか?政府機関はさすがに時間には厳しいのでは…と思いますか?違います。インドに駐在したことがある外交官はみんな、経験したことがあるでしょう。外交官として、インド政府機関を訪問したときや大型の国際シンポジウムに出席したとき、重要な官員が遅刻したため、1・2時間待たされるか、延期される、という話はよくあります。

 インドでは『神は人が絶えず輪廻する過程を通して、やるべきことを一つ一つやり遂げてほしい。そのために人は輪廻転生をするのだ』と考えられています。インド人は輪廻転生を信じており、人は輪廻するから時間がたくさんあると考えます。そうすると、今回の人生でやることを全部やり終えなくても良い。ゆっくりと人生を味わうほうが良い。長い輪廻の旅の中で、数時間、数日のことを、気にする必要がないと考えているのです。

 もしインド人と約束するとき、「インド時間の約束」なのか、あるいは「国際標準時間の約束」なのか、はっきりさせたほうが良いでしょう。約束する側はインド人の時間概念にイライラすることもありますが、現代の人は毎日忙しくストレスもいっぱい。インド人の時間に対する考え方も学んだほうが良いかもしれません。そうすれば、穏やかな気持ちで、焦ることなく暮らすことができるでしょう。

(翻訳編集・真子)

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