大紀元時報
中国政治改革

習近平氏の政治改革と「中国の夢」(2)

2017年01月11日 06時00分
習近平国家主席の「中国の夢」そのポイントは?(GettyImages)
習近平国家主席の「中国の夢」そのポイントは?(GettyImages)

 北京、山西、浙江で試運行中の国家の監査システムが順調ならば、中国現行憲法の改正はそう遠くはないだろうと予測されている。

 10月末に開催された6中全会会報中で述べられた四つの機構(人民代表大会、政府、監査機関及び司法機関)のうち、監査機関と司法機関は現行憲法中に明文規定として存在していない。中国憲法には「審判機関」(裁判所)と「検察機関」(検察庁)しかないが、この機構は旧ソ連憲法からそのまま写してきたものだ。旧ソ連憲法は高度に中央集権された体制を構想しているが、これは今日世界中で採用されている分権的で民主的な憲法とは相いれない。

 習近平氏は国家主席に就任した後、中国共産党体制に対して一連の修正を行った。特に2013年12月に労働教養制度を廃止したことは記憶に新しい。労働教養制度は旧ソ連で行われていたいわゆる「シベリア送り」と同等の意味合いを持つ。1999年から今日までの十数年間、数百万とも言われる中国国内の法輪功学習者が、裁判なしで強制収容され、労働教養制度のもと強制労働や拷問など非人道的な扱いを受けた。

 2015年7月1日、習近平政権は「憲法宣誓制度」を設立し、2016年1月1日から実施した。以前、このような宣誓儀式は中国で「資本主義的」なものとして考えられ、政府職員の就任時には行われなかった。この憲法宣誓制度の宣誓文には「国家に忠誠を尽くす」、「国民に忠誠を尽くす」及び「国民の監督を受ける」等を含めているが、「共産党に忠誠を尽くす」という文言がほとんど見当たらない。これは以前であれば御法度のことであって、「党」という文言は必要不可欠だった。

 習近平政権は共産党政権のもと、共産党の権力を使って脱共産党化を着実に進めている。李林一氏の言葉にもあるように、共産党の暴力的な統治手段を捨て去れば、その過程の中で共産党は自然消滅する。習近平氏の意図を理解できないのは表面的な事象にばかり注目し、水面下で確実に起こっている実質的な変化に気づかないからだろう。

 著名な評論家・石濤氏は2017年を「浄化と回帰の一年」と予測した。中国国内の汚職と江沢民派と戦い、中国伝統文化の復興と道徳秩序の回帰を願う習近平氏は、新たな一年にどのような政策を打ち出し、中国をどのように変えていくか、注目したい。

(おわり)

(翻訳・揚思/編集・文亮)

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