大紀元時報

【社説】2017年は大変革のとき 米国、欧州、中国も伝統回帰へ(2)

2017年01月15日 06時00分
(vikwaters/flickr)
(vikwaters/flickr)

 米国の建国と台頭は、歴史の計らいに他ならない。米国の伝統や文化は欧州のそれとルーツが同じで、欧州文化を継承したものだとも言える。

 米国は神への信仰を土台にして成立した国家であり、米国の独立宣言と憲法はいずれもキリスト教精神に満ちあふれている。米国憲法の主な理念は政教分離と人権保障にある。この2本柱はプロテスタントの教義と、聖書に記されているイエス・キリストの教えを基にしている。

 しかしながら、20世紀に入ってからというもの、米国を中心とする西洋社会の間でもモラルの堕落が広がった。これは米国の中学校教科書に進化論と無神論が記載されるようになったことと無関係ではない。

 1960年代、合衆国最高裁判所は学校で聖書を読むこと、祈りをささげることを禁止した。これは米国で性の解放が始まった時代と一致する。70年代には堕胎が合法化され、今日までに6000万人もの胎児が闇に葬られた。80年代には同性愛と同性婚の合法化を求める運動が高まり、ついに昨年、同性婚が合法化された。米国ではなおもトランスジェンダー(性別超越者)の権利保障問題が耳目を集め、それに絡んだ男女共用トイレの推進運動が高まっている。

 こうした運動の背景には、無神論と進化論の社会への広がりがある。この2つの要因により、米国人の伝統とモラル基準が急速に低下した。

 欧州は西洋文明と伝統文化の発祥地だが、進化論や共産主義、そして無神論を生んだ地でもある。

 欧州は現在、経済の衰退、難民の流入、テロとの戦いといった多くの危機にさらされているが、こうした問題が起こる原因は、欧州がこれまで展開してきた社会モデルや自由主義理念と世俗化の氾濫などが、無神論、進化論に立脚していることにある。現代の欧州諸国は神と伝統に背を向けたため、今日の混乱を招いたと言い換えることもできる。

2017年を照らす希望の光

 この100年余りの間に、暴力と闘争をことさらに好む共産主義運動によって、人類に戦争や飢餓、殺りくなど大きな災難がもたらされ、数10億人もの命が死に追いやられた。20世紀末に共産主義国家が次々に瓦解したというものの、共産主義の思想は依然亡霊のように世界中にさまよっている。これは現代社会の乱れと密接に関係している。

 東洋において共産主義と共産党が犯した罪の最たるものは、億単位の人間を対象とした大量虐殺であり、西側諸国においては、人類の伝統文化に変異を生じさせ、モラルを低下させ破壊したことにあるだろう。

 現代社会において、各種変異した非道徳な概念が絶えず伝統的な価値観を侵食している。一旦モラルの崩壊が起こると、社会の随所に問題が発生する。思いやり、仁愛と正義、相互信頼、誠意、寛容といった美徳はもはや人類の手の届かないものになってしまったかに思われる。全ての問題を解決するためには、伝統的価値観に基づく道徳規範を新たに作り上げることが最良の道ではないだろうか。

 今、中華五千年の神伝文化を芸術によって現代に再現させる神韻芸術団が、06年以来11回目となる世界ツアーを開催中である。この10年で、神韻芸術団が世界中で成功させてきた数千回ものステージは、人類に伝統的な文化と道徳規範への回帰のための基礎を築き、方向性を示している。神韻の舞台は、世界中の人々に新たな希望をもたらしている。

 2017年は、人類の歴史にとって大きな節目の年になる。同時に伝統への回帰と宇宙の再生がなされる一年でもある。伝統的価値観に立ち返り、道徳と良心を守ることこそが、この大変革の中にある希望へと導く一筋の光となる。

伝統文化の復興を掲げる神韻芸術団は日本をふくめ世界中の舞台で成功を収める(Shenyun Performing Arts) 

(翻訳編集・島津彰浩)

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