大紀元時報
終焉の共産主義

衝撃の現代史 20世紀で犠牲者最多の殺人とは?

2017年04月09日 06時00分
1930年代、中国で地主を銃殺しようとしている八路軍(Public Domain)
1930年代、中国で地主を銃殺しようとしている八路軍(Public Domain)

 フランスの歴史研究家ステファヌ・クールトア(Stéphane Courtois)氏の著書『共産主義黒書』によれば、共産主義運動による死者は1億人。米国の歴史学者RJ・ランメル氏も、著書『政府による死』で、同様の数字を出している。ナチス政権による虐殺、飢餓、病気などの犠牲者は1000万人以上。たとえば、世界中の肺ガン、糖尿病、殺人など20世紀での死者数は、共産主義による被害を超えない。

 20世紀の共産主義の独裁者・毛沢東やスターリンらは、これまで歴史上にない早さで人々を殺害した。 なかでも最も殺人を犯したのは、中国の毛沢東だ。犠牲者の推計は6000万~8000万。この数字は、第一次世界大戦(3700万)と、第二次世界大戦(6600万)により奪われる命の数さえ上回る。

 どうして人々は毛沢東と共産党の元で死んでいったのか。国民党との内戦や、土地改革で殺害された地主、大躍進失敗での飢餓、紅衛兵による教師ら「知識人」と家族の大量殺害、ほかにも神仏信仰者の迫害、文化財の破壊など極左思想の横行で、抗争が絶え間なく続いたことによるとされる。

 前出のクールトア氏は、ソ連の独裁者ヨシフ・スターリンが殺害したのは2000万人としているが、この数は情報源に応じて1000〜6000万人に変わる。「一人の死は悲劇だが、100万人の死は統計」というスターリン自身の言葉の通り、スターリンは何百人もの人々を「反革命罪」「反ソ扇動罪」で処刑した。

 独裁者スターリンは、ソ連で唯一の権力者となるために、他の知識者や政治家を殺害した。彼らの写真や記録さえ抹消し、「いなかったもの」とするために大粛清を行った。

共産主義の独裁者たち(左から右へ)毛沢東 (Print Collector/Getty Images)ヨシフ・スターリン (rps/ullstein bild via Getty Images)ポルポト (Rolls Press/Popperfoto/Getty Images)

人々を消す 共産主義政権下の飢餓

 「人民共和国」を謳う共産主義者が、逆に市民の意志を殺して、痛めつける方法に、飢餓がある。

 毛沢東の大躍進政策は、中国経済を現代化するための方法だった。農場から労働者を奪い、鉄鋼業に従事することを強制した。このため、食糧生産人口が大幅に減り、中国に大飢饉をもたらした。専門家は、死者は3000万~4000万と見ている。

 ウクライナでは、集産化とソ連工業化で、250万~750万人が人工的な大飢饉で死亡した。

 カンボジアでは、元フランス共産党メンバーであったポルポトによる共産主義革命が起きた。「資本主義の産物」である機器を放棄された国民は、重労働を手作業で行うよう強いられた。

 ポルポトは、例えば弁護士、医者、哲学者など知識階級の人々を殺害した。彼らを「資本主義的による悪の根源」と呼んだ。

 1975~1979年のポルポト政権時、農業では重労働と食物不足により飢饉が起きた。カンボジア全人口の2~3割にあたる150万~200万が殺された。

 北朝鮮、エチオピアでも、それぞれが共産主義政権下の飢餓により200万人が死亡した。

 すべての人々が自由と繁栄の下での暮らしを望むなか、共産主義の支配下では大虐殺が引き起こされ、人々が持つ善良さと誠実さを、横暴や嘘へと置き換えた。

 ヨーロッパ、アジアとアフリカの過去を通じて、共産主義は世界で計1億人の命を100年足らずで葬った。人類史上、先例のない凶悪なイデオロギーに基づく殺人である。

(翻訳編集・佐渡 道世)

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