分析 ルペン氏はフランス初の女性大統領になれるか?

2017年05月06日 13時00分

 また、イスラム過激派へのテロ対策をめぐって、ルペン氏はマクロン氏に対して「油断している」と指摘し、マクロン氏はルペン氏のテロ政策は「テロリストのわなにはまった」「彼らはわれわれの分断、内戦を望んでいる」と反論した。

 ただ「マクロン氏の発言はテロリストの能力を評価し過ぎた」「テロリストは暗に悪事を働く以外に、公にフランスで内戦を引き起こす能力はないだろう」との意見を示す専門家もいる。

 EUと「ユーロ」について、約4分の3の国民は、貯蓄と資産が目減りするのを懸念してユーロ離脱に反対している。そのため、ルペン氏はこのほど、ユーロ離脱を急がないと公約修正を行った。またEU離脱の判断については、当選後に国民投票をし、国民にゆだねると示した。

 フランスのある雑誌記者は大統領選でどちらの候補に投票するのかとフランス国内の北アフリカ出身の移民たちにインタビューしたところ、多くの移民たちはルペン氏に投票すると言った。なぜなら「ルペン氏なら、ならんかの変化をもたらすだろう」と期待しているという。

 主流メディアの大多数はマクロン氏が59%の投票率で、ルペン氏の38%を抑えて、大統領に当選すると予測している。ただ、ルペン氏の当選の可能性がまだ残されている。第1回目の投票では、ルペン氏に投票したのはほとんどルペン氏の熱烈な支持者たちだった。その際、ルペン氏に投票しないで、他の政党候補者(すでに脱落した)に投票した人たちは決選では、どちらにも投票しない可能性が高いからだ。

 シンガポールの投資会社「Leonie Hill Capital」は2月、自社の人工知能(AI)システムでビックデータ分析の結果、「マリーヌ・ルペン氏がフランス次期大統領になると予測している」と発表した。

 昨年、イギリスのEU離脱や米国トランプ大統領の誕生など、事前民意調査を覆す結果になった出来事が多く発生した。5月7日、フランス初の女性大統領が誕生するという「まさか」がまた起きるのかに、人々の関心が集まるだろう。

 

(時事評論員・王華、翻訳編集・張哲)

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