大紀元時報
謝田コラム

反米から親米へ「中国のフルシチョフ」の期待 習近平政権が向かうもの

2017年06月25日 11時00分
米フロリダ州にあるトランプ氏の別荘「マール・ア・ラーゴ」で7日、訪米した中国・習近平国家主席と話す米トランプ大統領(JIM WATSON/AFP/Getty Images)
米フロリダ州にあるトランプ氏の別荘「マール・ア・ラーゴ」で7日、訪米した中国・習近平国家主席と話す米トランプ大統領(JIM WATSON/AFP/Getty Images)

 米国と同時に、中国も国家戦略の大転換を静かに遂行した。

 習近平政権をよく分析してみれば、経済、貿易、領海領土、国の安全保障、世界動向など様々な表の動きの裏で、歴代の共産党指導者が歩んできた「反米」路線が全面的に放棄されていることが分かるはずだ。

 江沢民時代までの対米政策は、表面的には協調路線を歩むように見せかけても、実際には徹底した反米政策を貫いてきた。

 中米関係にとっても中国の経済や社会を発展させることに対しても、一番の足かせとなっているのが、中国共産党の独裁体制だ。現政権がこのことを意識してからは、共産党体制を放棄しようという動きが全面的に見られる。

 トランプ大統領は会談以後、「習主席は正しいことをやろうとしている」と発言した。この「正しいこと」とは、習政権の中国が、すでに反米政策を放棄して米国と真の同盟関係を結ぼうとしていることを指している。

反米路線 正義という名のパワーへの恐怖から

 中国共産党が本気で反米路線に舵をとったのは、米国に代表される国際的な正義というパワーによって、世界中の共産主義勢力を排除するとの動きを恐れたからだった。

 冷戦期間中には、中国当局は旧ソ連による核の脅威の対抗策として、米国と協調してソ連をけん制した。しかし、口で「反米」と言わなくなっただけで、国民の反米意識をあおっていた。

 米国人の眼には、中国人は反米的に映る。実際には、中国人の誰もが、自由主義の米国に逃げたいと思っている。密入国、留学を終えてもそのまま居座る、投資移民になる、あるいは逃亡や避難といった形で、米国を目指す中国人は後を絶たない。

 老若男女、身分を問わず、全ての中国人は米国に行きたいと思っている。中国人は反米的どころか、みんな米国が大好きだ。

では結局、誰が反米なのか?

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