THE EPOCH TIMES
大トラ・曽慶紅

江沢民派ナンバー2の逮捕は近い?習近平政権、内外情報機関の取り締まりを強化(1)

2017年06月26日 07時00分

 いっぽう、習近平陣営もしっかりと反撃を交わしている。以下4つの面から、習陣営が曽慶紅が掌握している特務工作機関と情報機関に対して、粛清を加速化しているとみて取れる。

 1.習陣営は香港裏社会組織勢力を一掃

 香港警察当局は6月15日、香港・マカオ・広東省で実施されたコードネーム「雷霆17行動」の第1弾の結果を発表した。同行動では、今年3月5日から6月10日において実施された同地区での暴力団犯罪取り締まり強化で、約3618人の容疑者を逮捕した。香港メディアは、「雷霆行動」に関して中国当局は今年3月の両会開催前にすでに着手し始め、中国当局最高指導者が香港返還20周年関連イベントへの出席ための下準備だとした。

 香港の暴力団と当局の最高指導者が香港返還関連イベントへの出席とどのような関係を持つだろうか。実に、香港は江派勢力の重要な拠点で、近年江派は胡錦涛と習近平に対して政局かく乱を行うベースキャンプでもある。曽慶紅は2003年に、中央香港マカオ工作協調小組トップに就任してから、香港で側近を増やし、各界でその一味を育ち、香港の政治・経済界だけではなく、裏社会まで支配下に収めた。

 中国当局の中央香港マカオ工作協調小組、国務院香港マカオ弁公室、中央政府駐香港連絡弁公室は皆、曽慶紅とのつながりは深い。

 また、曽慶紅の弟の曽慶淮は1995年に、中国文化部特別巡視員として、いち早く香港に派遣され、香港マカオ地区における特務工作の総責任者となった。曽慶淮はその期間、香港マカオの情報や当地区にいる法輪功愛好者の動向を収集し、そして香港芸能界に対して統一戦線工作を行っていた。

 曽慶淮は、中央組織部の安小文・前部長の息子である安民と、党内長老で中日友好協会の初代会長の廖承志の息子の廖暉と、3人で香港マカオの統制を総指揮した。

 大紀元傘下「新紀元週刊」誌はかつて、1997年香港返還の前に、香港の実務を担当する部門は江沢民の下に置かれたと報じた。報道によると、2003年江沢民が国家主席を退任後、江の側近中の側近の曽慶紅がその部門のトップとなった。このため、香港の各界は曽慶紅にあいさつするために、続々と北京に訪問した。訪問した人の中にマフィア組織の幹部もいたため、香港市民は、中国共産党を暴力団と喩えて「(裏社会の幹部は)、頭(である曽)にあいさつに行った」と皮肉った。

 しかも、北京に訪問したある一人の香港芸能界の有名人が曽と記念写真を撮った。その写真の中に、この芸能人は、手のひらを内側に向けたVサイン、いわゆる相手を侮辱する「裏ピース」を示した。これで、香港メディアに連日追及された同芸能人は、記者の質問に対して、思わず曽慶紅のことを「阿公」と呼んでしまった。香港語の「阿公」は、マフィアの間で使われている言葉で、裏社会で最も地位が高くて、最も影響力のある人物を呼ぶときに使う。

 香港特別行政区長官の梁振英も、曽慶紅によって育て上げられた人物で、中国共産党の香港地下党員である梁は、共産党と裏社会の両方からサポートを受けている。そのため、梁振英がマフィアとのつながりや、2012年の長官選挙で梁の当選に暴力団幹部が大きく貢献したと頻繁に報道されており、「マフィア組織が香港をかく乱している」と批判された。

 例えば、2014年香港で起きた民主化運動「雨傘運動」では、多くのマフィアが運動に参加した学生や市民に暴力を振るい、嫌がらせをした。当時、香港メディアと海外メディは、それは中国国家安全当局が裏で計画したと報じた。

 現在、習近平陣営は「雷霆行動」を推進しながら、同時に香港特別行政区の新長官の就任、中国当局の香港実務担当部門への粛正、香港と本土金融界における反腐敗運動、国家安全部門と政法機関への粛正をも実行している。習近平が7月1日に香港訪問につれ、香港における江勢力が一段と弱まるとみる。

(つづく)江沢民派ナンバー2の逮捕は近い?習近平政権、内外情報機関の取り締まりを強化(2)

(時事評論員・謝天奇、翻訳編集・張哲)

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