大紀元時報
中国元外交官・陳用林氏

元外交官に聞く中国共産党によるオーストラリアへの浸透工作(2)

2017年06月29日 19時26分
6月上旬に報じられたオーストラリアのメディアの調査によると、少なくとも5人の中国系人物が政治界への巨額な政治献金と賄賂を通じて、同国の内政に干渉してきたと明かした。写真は2009年、シドニーの夕暮れ時の街並み。 (Brendon Thorne/Getty Images)
6月上旬に報じられたオーストラリアのメディアの調査によると、少なくとも5人の中国系人物が政治界への巨額な政治献金と賄賂を通じて、同国の内政に干渉してきたと明かした。写真は2009年、シドニーの夕暮れ時の街並み。 (Brendon Thorne/Getty Images)

 「政治献金だけではなく、中国当局の工作員らは政治家、特に上層部の政治家や政府高官への贈賄も行っている。その総額は政治献金よりも多い」と陳氏が述べた。

 「贈賄をするには、豪の政治家を招待して中国への豪華旅行を手配したりするのも一つの方法だ。中国当局が直接表に出ないが、中国企業の関係者などに指示して、中国に到着した豪の政治家に売春婦を手配して、性的接待を行う。中国に行った豪の政治家や政府関係者の多くが帰国した後、中国当局への態度が一変し、中国共産党を支持するような言論が目立ってくるのだ。それは、中国当局から利益を受け取ったから、また中国に行きたいと思っているからだ」。

 また陳氏は、中国当局は政治家らの親族に金品を贈ったり便宜を与えたりすることで、間接的にその政治家に収らんしようとしていると話した。政治家の家族の中で中国語を勉強した方がいれば、その人に対して、奨学金付きの中国留学の定員枠を優先に与える。

 「例えば、労働党の中国系上院議員のヘンリー・トサン氏の子供が中国に留学しようとした時、中国大使館から、学費と生活費をすべて給付する留学の定員枠を一つ与えた。中国大使館は、毎年定員枠10人以上の完全給付型中国留学制度を設けている。豪州の政治家の家族であるなら、申請すればすぐにも承認されるだろう」。

(つづく)元外交官に聞く中国共産党によるオーストラリアへの浸透工作(3)

(記者・駱亜、翻訳編集・張哲)

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