THE EPOCH TIMES
心の琴線

「あなたが私に教えてくれた」ある教師と生徒の絆

2017年11月25日 17時20分

 一年後、トンプソン先生はドアの隙間に挟まれた1枚の紙を見つけた。「先生は、僕が出会った中で一番素晴らしい先生です」。テディからの手紙だった。

 六年が過ぎた。先生はまた手紙を受け取った。「学年3位の成績で高校を卒業しました。やっぱり先生が僕にとって最高の先生です」

 さらに何年か過ぎ、またテディの手紙を受け取った。大学を卒業した後も、そのまま残って研究を続けているという。そしてやはり、あなたが僕の生涯で出会った最高の先生だとも書かれていた。手紙の最後には「医学博士、ストッダード」とサインが記されていた。

 その年の春、テディから結婚式の招待状が届いた。新郎の母親の席に座ってほしいと書かれている。

 結婚式に参列したトンプソン先生は、テディの母親の香水の香りを漂わせ、腕にはあの水晶のブレスレットが揺れていた。二人がしっかりと抱き合うと、テディがトンプソン先生の耳元でささやいた。「先生、本当にありがとう。先生のお陰で、僕は自分の道を見つけることができたのです」

 トンプソン先生の胸に熱いものがこみ上げてきた。「テディ、それは違うわ。教師であることの意味を、あなたが私に教えてくれたのよ」

 

(2016年4月29日掲載のものを再掲載いたしました)

 

(翻訳編集・桜井信一/単馨)

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