THE EPOCH TIMES
中朝関係

習近平氏は金正恩氏との決別を選ぶ=専門家

2017年11月29日 13時17分

 宋濤氏は北朝鮮滞在中、金政権でナンバー2の崔竜海・朝鮮労働党副委員長と会談したが、金正恩氏本人とは面会しなかった。

「宋氏の訪朝を通じて、習近平氏は金正恩氏に対して、核開発の放棄を説得しようとしただろう。しかし、北朝鮮側はこれを避けていた。しかも、金正恩氏が以前の慣例を破って、中国特使の宋濤氏と会うことを拒否した」。

 実際、習近平氏は10月中旬に開幕した党大会に先立って、もう一人の特使を北朝鮮に派遣したが、北朝鮮側が特使の入国を拒否した。米紙・ニューヨークタイムズが10月12日、北朝鮮が中国の孔鉉佑・朝鮮半島問題特別代表兼外務次官補の訪朝を断ったと報道した。同紙のコラムニストのニコラス・クリストフ氏は10月上旬に北朝鮮に入り、5日間の現地調査を行ったとみられる。同氏は当局の担当者が「中国側が何を話したいのかがわかっているから」と特使の入国を拒否した理由を述べたという。

 こうした中国側の働きが失敗したため、習近平氏が北朝鮮への経済制裁を強化すると決心したと陳破空氏が推測した。

金正恩氏が軍当局粛清、「第2のジンバブエ」を警戒

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11月15日、アフリカ南部ジンバブエの首都ハラレの街角に現れた軍の戦車。(AFP/Getty Images)

 一方、中国特使の宋濤氏が帰国した同日、北朝鮮では、金正恩氏の最側近の黄炳瑞・朝鮮人民軍総政治局長と、金元弘・同総政治局第一副局長が処罰されたことが明らかになった。韓国メディアなどによると、朝鮮人民軍総政治局において20年ぶりの粛清だとみられる。

 黄炳瑞氏は、朝鮮労働党内において、崔竜海氏に次ぐナンバー3の人物だ。金元弘氏は北朝鮮の情報機関や国家安全を担当する高官だ。両氏は、金正恩政権の安定化に貢献していた。

 陳破空氏は、中国特使が北朝鮮から離れた直後に、金正恩氏が軍部に粛清を始めたことは、中国当局と何らかの関係があると分析する。「黄炳瑞氏と金元弘氏が、金正恩委員長に中国側の説得に応じるよう勧めたのでは」。

 中国特使が訪朝する直前に、同じく中国と深い関係にあるアフリカのジンバブエで軍当局が蜂起し、ムガベ大統領の退任を迫った。中国当局がジンバブエ国軍にバックアップをしたとみられる。

 「この状況をみた金正恩氏は、中国側の支援を受けて軍がクーデターを起こさないかに警戒しているはずだ」と陳氏が指摘した。

 「中国習近平当局は金正恩氏に代わって、より中国共産党に服従する人を北朝鮮のトップにしたかった。これが原因で、習近平政権に近い関係にあった、金委員長の義理の叔父である張成沢氏と異母兄の金正男氏は相次いで金正恩氏に粛清された。金正恩氏が2人目の『ムガベ大統領』にならないよう、親中派を徹底的に排除していくだろう」。

習近平主席、金正恩委員長を処罰するか

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