大紀元時報
浸透工作

中国、民主制度を利用して海外で浸透を図る=豪学者

2018年05月09日 15時02分
シドニーのオペラハウス(GettyImages)
シドニーのオペラハウス(GettyImages)

豪紙フィナンシャル・レビュー4月11日付によると、中国当局はターンブル首相を含む豪政府関係者らのビザ発給を拒否した。 

この一因は、ターンブル首相が2017年12月、外国からの政治献金を禁止し、スパイ取り締まり法を強化すると発表したことにある。 中国を念頭にした外国勢力の干渉と影響力の拡大を抑止するためだ。

2018年5月、成競業オーストラリア中国大使は、両国の亀裂は中豪貿易関係に影響を与える恐れがあるとし、 中国に関する「無責任で否定的な」発言やコメントは「中国の国民の目には、オーストラリアのイメージには有害」とのべた。 また、オーストラリアは「相互信頼を高める」ために努力すべきだと主張した。

中国国営紙・環球時報は、近年のオーストラリアの行動は「過去2年のなかで反中パイオニアだ」と批判を展開。「キャンベラ(豪州首都)は中国との関係を悪化させる余裕などない」と酷く非難した。 

中国の華春瑩外交部報道官は、ハミルトン教授の著書について「悪意あるでっち上げ、中傷」と批判した。さらに「人種差別主義であり、悪意ある反中思想の持主」と罵倒した。 

また、50人以上のオーストラリア居住の中国系言論者は「中国共産党と政府の手法を輸出しているとの証拠はない」とし、ハミルトン教授を「在豪反中思想を扇動している」と批判する公開書簡を出した。 

ハミルトン教授は、こうした学術界からの圧力で、中国の脅威を感じとったオーストラリアの大学でさえも、沈黙していると指摘した。「オーストラリアの大学は、現在、中国との金銭的な流れに深く結びついているため、西側のアカデミーとして創設当時の原則を忘れてしまった」と述べた。 

ハミルトン教授は、中国の浸透工作に危機感を示し、外国献金を禁じスパイ取り締まりを強化したターンブル首相の姿勢を「世界のモデルケースになりうる」と評価した。著書の中では、世界的な影響力を拡大する中国共産党政権に警戒心を抱かなければ、各国は「悲惨な結果をもたらされるだろう」と警告している。 

(編集・佐渡道世)

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