大紀元時報

モノを買う喜びと旅行の楽しみ どちらのほうがお得?

2019年04月23日 00時23分

今年のゴールデンウィークは天皇陛下の代替わりにより10連休。めったにない機会なので、どこかへ旅行して羽根を伸ばしたい方も多いはずです。お金と幸せの関係について研究してきた、米コーネル大学の心理学教授トーマス・ギロビッチ(Thomas Gilovich)博士の研究によると、お金で、モノを買うよりも、旅行やイベント参加など「体験」を買ったほうが、幸せが続くのです。

ギロビッチ博士は2014年、モノの購入による幸せと、体験により得られる幸せとを比較する研究を発表しました。それによると、「人の幸せはモノではなく体験から生じる」との結論を出しました。

気に入った商品を購入しても、それが日常生活の一部になるにつれて、満足度は自然に落ちていきます。しかし、旅行で得られた素晴らしい体験や思い出は、長い間記憶に残り、その記憶はあなたを幸せにしてくれます。

「人は体験することにお金を使うことが、モノにお金を使うことほど賢い投資ではないと考えがちです」と博士は解説しています。「経験は一瞬で終わり、モノを持つことに比べると、ほとんど何も残らないと思うでしょう。しかし実際には、私たちはすぐモノには慣れてしまいます」

新しい記憶はいずれも幸せになる源です。旅行にしても、新しい機能を学ぶことや公演を鑑賞すること、スポーツに参加することなど、幸せの源泉となりうるのです。

ギロビッチ博士は「誰かが何かを買ったことで、うれしいと感じることは少ないが、見た映画や旅行の話を聞くとき、人はうれしさを感じる」といいます。また2012年の研究で、何かを買わなかったことの後悔よりも、友人や親しい人と外出できなかったことを強く後悔する傾向があるといいます。

博士は、特別な体験がモノよりもあなたを幸せにする一つの大きな理由は、本質的に人は「社会のなかで生きているため」だといいます。旅行、コンサートへ足を運ぶ、スポーツ観戦、登山や海水浴など…多くの人は、家族、友人との共有や共感できる体験があります。楽しい体験は人とのつながりを円滑にし、会話を楽しませ、また、休暇の写真はたくさんの楽しいSNSへの投稿にもつながっていきます。

(翻訳:木村かおり)

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