トランプ氏、レブロン選手を批判「国を分断させている」 警察による銃撃事件へのコメントを受けて

2021/04/26
更新: 2021/04/26

トランプ前大統領は22日、NBAレブロンジェームズ選手の発言を批判する声明を発表した。同選手は前日、少女をナイフで襲う黒人の女を銃殺した警察官をSNSで非難していた。

レブロン・ジェームズはバスケットボールに集中すべきで、NBAの破壊を指揮すべきではない。NBAは、リーグの長い歴史の中で最も低いテレビ視聴率を記録したばかりだ」とトランプ氏は書いた。

「彼の人種差別的な非難は対立的で、意地が悪く、侮辱的で、品位に欠けている。彼はすごいバスケットボール選手かもしれないが、私たちの国を分断させているだけだ!」

ジェームズ選手は21日、ツイッターにコロンバス市警のニコラス・リアドン警官の写真を投稿し、「You’re next(次はお前だ)」 とコメントした。これを受けてトランプ氏はジェームズ選手を批判した。

リアドン警官は20日、オハイオ州コロンバスで16歳のマカイア・ブライアント氏に銃を発砲し、死亡させた。事件の数時間後にコロンバス警察が公開したボディーカメラの映像には、発砲の直前にブライアント氏がナイフで若い女性を攻撃しているのが映っている。

ジェームズ選手のツイートは、昨年5月に黒人のジョージ・フロイド氏を死亡させたデレク・ショービン元警官が殺人罪で有罪となった日に投稿された。

投稿の翌日、ジェームズ選手は自身のツイートを削除し、その後、別のメッセージを投稿し、怒りにかられて事実を把握していなかったと述べた。

そして、「黒人が警察に殺されるのを見るのはもうんざりだ。私がツイートを削除したのは、それがさらに憎悪を煽るために使われているからだ。これは一人の警官についての話ではない。これはシステム全体に関することであり、彼らはいつも私たちの言葉を使って更なる人種差別を生み出す。もっと責任をとってほしい」と続けた。

35万6千人以上の警察官メンバーを持つ米警察友愛会もジェームズ選手のツイートを批判し、「ジェームズ選手は莫大な資源と影響力を持っており、事件についてコメントする前に、事実について学ぶ責任がある」と述べた。

「これ(ジェームズ選手のツイート)は不名誉で非常に無謀だ。警官は少女の命を救った。どれだけストーリーをねじ曲げようとも、その事実は変わらない」

 

ボディーカメラの映像では、リアドン警官が複数の人が立っている私道に近づいていき、その直後にナイフを手にしたブライアント氏が少女を襲い、少女が地面に倒れたのが確認できる。

「伏せろ!伏せろ!」というリアドン警官の声が聞こえる。

ブライアント氏はすぐに振り向いて、ピンクの服を着た別の少女を刺そうとしたように見える。リアドン警官はブライアント氏に向けて発砲し、4発の銃撃の後にブライアント氏は地面に倒れた。彼女は黒い柄のナイフを歩道に落とした。

コロンバス市のアンドリュー・ギンター市長は20日の記者会見で、「この(ボディーカメラの)映像から、警官が私たちのコミュニティーの少女を守るために行動を起こしたことが分かる」と述べた。

リアドン警官は、オハイオ州犯罪捜査局の捜査が終わるまで、休職処分にされている。

コロンバス市警の暫定警察長のマイケル・ウッズ氏は20日の記者会見で、この殺害がオハイオ州の州法に従ったものかどうかを捜査員は判断するだろうと述べた。州法では「自分自身または第三者の保護のために殺傷力のある武器を使うことができる」としている。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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