大紀元時報
医山夜話

拒食症(2)

2021年4月29日 06時00分
(waxesstatic/Creative Commons)
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 「ずっと治療を続けていますが、表向きの治療をいくらしても、私自身が変わらない限り治りません。しかし、私は自分を変えようと思っていません。色々な治療法を試せば、最後に奇跡がきっと起こると思いましたが、35年経っても私は少しも変わっていません。毎日、食後はトイレに閉じこもり、きれいに吐き出します」

 「では、私はあなたのために何かできますか」と、私は聞きました。

 彼女は感謝を込めて、「先生はたばことお酒をやめさせてくれました」と言いました。

 「私はただ一般的な原理に沿って少し調整を加えただけで、肝心なのはあなた自身がやめたいと思っていたからです。あなたの病気は漢方医の治療範疇に属しません。正直にいうと、このような病気の治療の実例を見たこともありません」と私は答えました。

 「先生は今後、私に来てほしくないのですか?」

 大半の病気は、三分が実際の病で七分が心理的作用によるものです。正しく導かないと、患者の心理的負担はますます重くなり、病状も次第にひどくなります。従って、人間が健康的な心理を保つことはとても重要なのです。

 それから、ハイジーは少女時代の経歴を語ってくれました。

 「10代に入って、私の性格はひねくれてしまいました。鏡の中の私はただ太って見えますが、周囲の人は皆『ハイジー、あなたは痩せすぎよ』と言うのです。周りの人はみな頭がおかしくて、私だけが正常だと思いました。私は皆を説得しようとしましたが、最後に私は精神病院に入れられました」

 「病院では、私と同室の女の子がまもなく亡くなりました。私と彼女は同じ病気を患っていました。彼女は骨と皮だけで痩せこけているのに、彼女は断固として自分がとても太っていると言っていました。私はとても驚いて、自分の問題にやっと気付きました。その時、私はやっと自分が本当に病んでいることを認めざるを得ませんでした」

 拒食症は、心理的な欠陥に由来する病なのです。

 



                                    (翻訳編集・陳櫻華)
 

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