大紀元時報

亡命説の中国高官、姿を初披露 情報錯綜

2021年6月25日 21時14分
アメリカ国家安全保障局の情報員 イメージ写真(Image by Gerd Altmann from Pixabay)
アメリカ国家安全保障局の情報員 イメージ写真(Image by Gerd Altmann from Pixabay)

中国の情報機関である国家安全部(省)の董経緯副部長(次官級)が米国に亡命したと海外メディアが相次ぎ報じるなか、中国当局は、董氏の写真や動画を公開した。噂を払拭するためとみられる。

中国公安部の公式サイトによると、同部の趙克志部長は23日、国安部の董副部長ら4人の幹部とともに、オンラインで開催された「第16回上海協力機構(SCO)加盟国国家安全保障会議事務官会議」に出席した。報道には、会議に出席した5人の写真も掲載されている。

​中国国営中央テレビ(CCTV)が公開したライブ映像にも同様のシーンがあり、そこには2秒間だけ董氏の姿が映っている。董氏は、米国への亡命が噂されて以来、初めて公の場に姿を現した。

 

 

一方、米政府もこの噂を否定しているようだ。23日付の米ニュースサイト「SpyTalk」によると、匿名の米政府関係者が同紙に対し、董氏の亡命に関する報道は「不正確だ」と語ったという。

別の亡命者もいるとの情報

米共和党海外事情団体(RO)のソロモン・ユー(Solomon Yue、兪懐松)副会長は24日、自身のツイッターで「董氏は米国防総省の国防情報局(DIA)の保護下にある。中国当局は改ざんした偽の写真を公開している」と言った。

22日、在米フリージャーナリストのシモーネ・ガオ(Simone Gao、蕭茗)氏のインタビューで、ユー氏は「身元は明かせないが、情報源が米政府高官であることから、董氏が米国に逃亡したというニュースは真実だと思う」と語った。

インタビューの中でユー氏は、その高官から受け取った情報を紹介した。それによると、董氏は今年2月から米国防総省の保護下に置かれている。董氏のほか、もう1人の中国共産党幹部がほぼ同時期に国防省に亡命した。DIAは彼らの情報が相互に裏付けられていると確認した。

DIAは最近まで、董氏らから提供された情報をまとめて検証していた。一方、DIAは米政府機関に中国共産党(以下、中共)のスパイが大量に潜入していることを警戒していたため、ホワイトハウスや国務省には事前に知らせていなかった。

そのため、3月にアラスカ州で開かれた米中高官協議で、中国政府は董氏の引き渡しを強く要求したが、ブリンケン国務長官は「米国にはそのような人物はいない」と答えていたという。

董氏の情報によると、武漢ウイルス研究所をはじめとする複数のウイルス研究機関が、中国軍と協力して生物化学兵器を開発している。米国での中共スパイ活動については、中国当局が多くの中国人留学生を操りスパイ活動を行わせているという。

情報源はまた、DIAは董氏の情報を段階的に公開していく計画だという。これは、米主要メディアの情報封鎖や政治的な抑圧に黙殺されないように、注目度を高めるためだという。

米保守系ブログサイト「レッド・ステート(RedState)」は、情報筋の話として、董氏の情報の中には現政権に不利な内容もあり、米主要メディアで報じられていないと伝えた。

レッド・ステートの関連報道は、ユー氏の話と多く似ている。ユー氏はインタビューの中で、レッド・ステートの情報はDIAから直接得たものだと述べた。

一方、中国の習近平総書記は18日、党幹部を率いて「党の秘密を守る」「党を裏切らない」と宣誓した。汚職摘発を担う中共中央紀律検査委員会(中紀委)機関紙「中国紀検監察報」は19日、1931年に共産党初期の情報部幹部だった顧順章が亡命した後、親族39人が処刑されたことを蒸し返し、党幹部を威嚇する記事を掲載した。

(翻訳編集・王君宜)

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