米国のトランプ前大統領は、2024年大統領選で再選した場合、米軍や米政府内の「戦争誘発屋」を大量に解任すると宣言した。
長男のドナルド・トランプ・ジュニア氏が22日にツイッターに投稿した動画のなかで、トランプ氏は「我々はディープ・ステート(闇の政府)、国防総省、国務省、軍産複合体における『戦争誘発屋』および米国最後のグローバリストらをすべて一掃する必要がある」と語った。
トランプ氏のいう「戦争誘発屋」が誰であるかは具体的に明らかになっていない。
また「ロビイストや大手防衛関連企業が入り込み、軍や国家安全保障の高官を戦争に向かわせることを阻止する」と表明した。
トランプ氏によれば、「戦争誘発屋」は紛争を引き起こすために各方面に働きかけて「イラクや世界の他の地域と同様に、長い間の対立を求めた」という。さらに「第3次世界大戦が今ほど近づいたことはない」と危機感をあらわにした。
この動画が公開される数時間前、ロシアのプーチン大統領は米国との核軍縮条約「新戦略兵器削減条約(新START)」の履行停止を発表し、米ロ間の緊張が一段と高まった。
自身については「戦争を起こさなかった唯一の大統領」と強調。その理由に、「我々を戦争に巻き込むことだけは得意だが、出口戦略を知らない」将官や官僚、外交官の助言を拒否したためだとした。
ロシア・ウクライナ戦争について「もし私があなたの大統領だったら、(同戦争が)起こる余地さえなかった」と述べ、24年に政権を獲得できたら「24時間以内にウクライナ紛争を終わらせることができるだろう」とした。
さらに、「国務省、国防総省および国家安全保障機関は、私の政権の任期満了までに『全く別の場所』に配置されるだろう」と述べた。