今年の2月、法輪功の創始者、李洪志氏が文章「なぜ人類はいるのか」を発表した。この文章を読んでの感想をエポックタイムズに寄稿してくれた津田郁子さんの文章を今回ご紹介する。現在、津田さんは千葉県我孫子市で『超えた心理士 × Halu農法実践家』として活躍中だ。
津田さんは日本女子大学大学院修了後、専業主婦と両親の介護経験を経て、市町村の乳幼児健診、病院小児科での心理相談などで現場経験を重ね、臨床心理士、臨床発達心理士の資格を取得。その後、約17年間千葉県内の社会福祉法人にて、公認心理師、相談支援専門員として、障害のある幼児~おとなの相談に携わってきた。そして、夫である横内猛氏の提唱するHalu農法(特許取得の自然農法)の考え方が、これからの子育てや保育・教育、人間の生き方に必要と確信し、2021年3月からHalu農法の畑で親子サロンを開始。2022年1月から「花と光の学舎」を立ち上げ、現在に至っている。
【李洪志大師 なぜ人類はいるのか】感想
李洪志大師様のこと、法輪功のこと、歴史的な事実を初めて知りました。
無知なこと、恥ずかしい限りです。
小さい頃から神様がいると信じています。特定の宗教を信仰している訳ではありませんが、車中のBGMは大抵「般若心経」です。
また、日本には八百万の神という考え方があります。それはお天道様や海や山や風などの自然現象だけでなく、自分の内に神様がいて、自分の嫌いなあの人の内にも神様がいて、すべてなるものの創造主と繋がっている、みんな一つに繋がっている、という意味だといろいろ読んだ本に書いてありました。
それでも「あの人と一つなんて嫌だ」と苦しみ、心理士という職業を選択しましたが、その後も長く恨み憎しみは続きました。
今回の記事を拝見し、李大師様の仰っていることは、こども時代から親や先生やおとなから言われてきた道徳的な倫理的な価値観と重なり、正直少し息苦しくなりました。
因果応報。輪廻転生。「~してはいけない」「~しなければならない」に縛られてきたことを思い出したからです。それは幼少期からわたしを窮屈にさせてきた原因の一つでした。
この「生きづらさ」を何とかしたくて心理士になり、わたしのように生きづらさを抱えるおとな(特に母親)や困った症状・行動を示すこどもの相談業務に携わってきました。その間も「~してはいけない」「~しなければならない」に縛られて、自己犠牲的に良い人を演じ続けた結果、病気になり休職しました。
その時に、Halu農法(2015年特許取得)という完全な自然農法に出会い、人生観が激変しました。
畑にいると、この地球、この宇宙は、人間だけのものではないことが分かってきます。目の前で、人間の食べものだけでなく、すべての命が増えていく様子を実感できます。人間が「雑草」「害虫」と呼ぶものも、こんな「わたし」も、意味があってこの地球に存在していると思えるようになってきました。人間は自然の一部であり、すべてなるものの創造主の一部であることを思い出してきます。
とすると、今の人間の課題を心理学から考えると、
①人が人を支配する目的で怖れをあおるような「~してはいけない」「~しなければならない」の教えから脱出すること。
②自分の内なる神様(真我)に気づく目的で「~すると・・になる」の行動を積み上げていくこと、が必要と思うようになりました。
これらのために、法輪功の教えは大切な役割があるのだろうと思います。
話は変わりますが、わたしは畑をフィールドにして、自然に沿った子育てを学ぶ親子サロンを主宰しています。活動は3年目に入りますが、いろいろな効果が見えてきました。
○ 親自身の五感が刺激され、潜在意識に繋がりやすくなる
○ 親自身が無条件に受け入れられる感覚を得られる
○ 親自身の心が安定すると、こどもの表情や行動が豊かに変わっていく
○ 親自身が、自分のこどもだけでなく他のこどもの探索行動(好奇心)も温かいまなざしで見守り、こどもの発するサインに応答し、共感する練習の場になる
○ 親自身のこどもたちへの指示やコントロールが、少なくなっていく
○ こどもは異年齢のこども同士で群れて、慈しみ合う姿が見られる
○ 親自身が、こどもはそのままで完璧な存在であると気づいてくる
発達心理学の分野では、こどもの発達は、その子のもって生まれた素質と環境の相互作用によると言われます。環境のなかで最も影響力のあるのは、身近なおとなのかかわりです。現在、こどものいじめや不登校が増え、こどもの精神疾患まで増えているのは、おとなが作り出しているこの環境に起因しているのは明らかです。こどもの健やかな育ちを阻んでいるのは、自然から切り離された不自然な環境によるものです。
また、最近の胎内記憶研究では、生まれる前の話をするこどもたちの存在がクローズアップされています。この研究分野では、ここ数年生まれたこどもたちは輪廻転生組ではなく、直にこの地球に来たこどもたちが多いそうで、目的は「地球を救うため」とのことです。畑で親子サロンをしていると、この話の信憑性を高く感じますし、こどもは本来そのままで愛と光に満ちた存在と思えます。
いろいろな意味で、危機的な状況にある今の地球。
おとなのわたしたちは、もはや過去の出来事への恨み憎しみに囚われている場合ではありません。一刻も早く過去のマイナス感情から解き放たれ、自分の内にある神様(真我)に目覚めること。そのスイッチをONにするために、自然の摂理に沿って生きること(過去世ではそう生きたときがあること)を思い出すときです。
ただ、人間の百八つの煩悩(エゴ)は、すぐに顔をだしてきて、わたしたちを苦しめます。そんな時に、自然の摂理に沿った農法をこの手で実践していると、「人間は祝福されてこの地球に生まれてきた」とすぐに思い出せます。
愛の種(原因)を蒔けば、愛の作物(結果)が育ちます。正真正銘安全な食べものが分かち合えるほど、たくさん育ちます。しかも分かち合いは人間だけでなく、微生物や虫や蛙や鳥や・・その他の命にとってもです。地球はそういうところです。
自然から学び自分で安心安全な食べものを作る行動が、人類の心の安寧に必須条件だと思うこの頃です。
子育てに悩むママたちに、いつもお伝えすることば。
「わたしたちにはお母さんがふたりいます。ひとりは産んでくれたお母さん。もうひとりは地球というお母さん。地球というお母さんと仲良くなりましょう」
還暦を迎えてようやく、自分の死にゆく姿を幸せにイメージするようになり、「みんな一つに繋がっている」ことを素直に受け入れられるようになりました。
苦しかった分、若い世代の方たちには短縮してワープして欲しいです。
なぜ人類はいるのか?
それは地球のすべての命を愛と光のエネルギーで満たすため、と信じます。
