香港デモ、警察が初めて実弾発砲 放水砲・装甲車も出動

2019/08/26
更新: 2019/08/26

香港・新界の荃湾(チュンワン)区では25日、「逃亡犯条例」改正案に抗議するデモが行われた。強制排除に乗り出した警察がデモ隊に対して催涙弾などを発射したほか、拳銃を抜き発砲して威嚇した。高圧放水車装甲車も投入された。

25日午後2時45分ごろ、デモ参加者は大雨の中、同地区の葵芳南総バス停から出発し、荃湾公園広場に向かって「香港、頑張ろう」「暴徒はいない。あるのは暴政だけだ」などのスローガンを叫びながら行進した。

一部の抗議者は、警察の実力行使を妨ぐために、荃湾公園広場の近くの幹線道路である徳士古道にバリケードを設置した。当局は午後5時半ごろ、強制排除に乗り出し、数発の催涙弾を放った。

同時に、幹線道路の楊屋道でも、警官隊と抗議者らが衝突し、警察は催涙ガスを発射した。ショッピングモール「荃新天地」付近の幹線道路、大河道では、警察は高圧放水車2台を投入し、放水してデモ参加者を鎮圧した。装甲車も出動した。

香港警察は25日の強制排除に高圧放水車を導入した(宋碧龍/大紀元)

同日夜8時ごろ、警察の機動隊は荃湾の主要幹線道路の沙嘴道で抗議者らを強制排除した際、けん制するために拳銃を発砲した。

香港警察新界南総区の梁国栄・警司は夜9時ごろ、記者団に対して、沙嘴道で警官が発砲したことを認めた。梁警司は「少なくとも1発を発砲した」とし、警官が「身の安全に危険を感じたためだ」と説明した。負傷者の情報は出ていない。

警察側の発表によると、25日、29人のデモ参加者を拘束した。

香港当局は、24日に九龍半島東部の観塘(かんとう)で行われたデモ活動でも、催涙ガスなどを使用し強制排除を行った。18日の170万人の市民が参加した抗議活動以降、1週間ぶりに武力鎮圧を行った。

中国初のディズニーランド、香港ディズニーランド・リゾートは荃湾区に位置する。

(記者・駱亜、翻訳編集・張哲)
 

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