喫煙は脳卒中の重要な一因=中国

【大紀元日本3月13日】中国人男性の脳卒中患者のうち、7人に1人が喫煙によって発症したということが、中国と米国の研究者による最新の調査結果で明らかとなった。

米国心臓協会の機関誌に掲載されたこの研究報告は、「もし喫煙を抑えたり、止めさせたりすることができれば、中国において脳卒中による死亡率は5%減らすことができる」と指摘した。同時に研究者は、「脳卒中を引き起こす要因のうち、高血圧を除いて、喫煙は第二番目の重要な要素だ」と指摘した。

研究者たちは、中国の17の省で、40歳以上の男性8万3,533人と女性8万6,336人を対象に追跡調査を行った。1991年に調査し始めた時点で、調査対象者の中での喫煙者は男性60%、女性13%であった。その後、平均8.3年にわたる追跡調査を行った結果、対象者のうち6,780人が脳卒中に罹り、そのうち3,979人がこのために死亡したことが明らかとなった。

年齢と血圧などの原因を除外した場合、男性脳卒中患者の14.2%は喫煙によって発症したものであり、そのうちの7.1%が死亡したことになる。

調査結果から、喫煙歴が長く、喫煙量が多いほど、脳卒中の発生率が高くなることが分かった。特に虚血性の脳卒中は、喫煙との関連性が高い。毎日1箱以上吸う人の場合、虚血性の脳卒中にかかる確率が51%増加することのに対して、出血性の脳卒中にかかる確率は20%増加するという。

(翻訳・太源)