【紀元曙光】2020年3月31日

「おまえ、来るのが早すぎるぞ!」。目に涙のいかりや長介さんに、そう怒られているに違いない。重症の肺炎で入院中とは伝えられていたが、まさかの結果となった。
▼志村けんさんが29日深夜、亡くなった。4日前の小欄では、全く想定していなかったことだ。後で聞けば、17日に不調を覚え、21日からは意識がなかったという。それにしても、日本の医療で、なんとかならなかったのか。
▼寿命の長短には、前世からの因縁も含めて、さまざまな要因があるという。筆者も概ねそのように思っている。ただ、それとは別に、人の死には、どう考えても理不尽としか思えないようなものもある。悪魔が人の世にばら撒いた病毒により、無数の命が失われる。これを理不尽と言わずして、何と言おう。
▼言うまでもなく、この中共ウイルスによる世界的病禍は、中国武漢に始まったものである。人工的につくって「準備」してあったとすれば、よほど毒性の強い処方だったに違いない。作らせたのは中国共産党。その病毒が、事故的に「漏れた」か、意図的に「漏らした」かは、おそらく、遠からぬ将来に明らかになるだろう。
▼一つ、ご記憶いただきたい。中国共産党は一枚岩では全くない。胡と習は、腐敗撲滅の名目で、江沢民派の「番頭」たちを多く粛清してきた。その残存勢力は「恨みの爆弾」を抱え、体制内で息を潜めている。いつ自爆テロを起こすか分からない。
▼志村さんの訃報に、多くの日本人が衝撃を受け、悲しみに絶句した。ただ小欄の筆者の気持ちは、悲しみではない。敢えて申すならば、静かなる闘志である。