自民党と公明党は、2011年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化の財源不足額16兆5000億円のうち、歳出削減額について11兆5000億円から14兆5000億円の規模で最終調整している。与党幹部が26日未明、ロイターの取材に対して明らかにした。政府・与党は26日中に決着させる方向で詰めの協議を行う。
歳出削減の規模に関しては、経済動向にも配慮し、公共事業関係費などで幅を持った削減額を提示するため、全体も幅のある提示となる。与党幹部は「弾力条項が働いても11兆5000億円を確保し、14兆5000億円を目指して歳出削減努力を行う」と語った。
別の関係者によると、なお数千億円単位での最終調整が行われているが11兆円台─14兆円台での提示はほぼ固まったという。
自民党は26日午前に開かれる財政・経済一体改革会議の実務者協議会に削減額を正式に提示、政府・与党での合意をめざす。
(ロイター6月26日=東京)
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