豪森林火災、水のインフラに脅威 来週再び気温上昇へ

2019/12/27
更新: 2019/12/27

[シドニー 27日 ロイター] – オーストラリア当局は27日、シドニー近郊で猛威をふるう森林火災からダム施設など水のインフラを守ることに注力していると述べた。

懸命な消火活動が行われている現場では、クリスマスにかけて気温がやや下がったものの、来週初めには再び上昇すると予想されており、シドニーの水がめであるワラガンバダム周辺で火の勢いが増す可能性がある。

ニューサウスウェールズ(NSW)州の水道当局、ウォーターNSWの報道官は、気温が低下する前に火の脅威が迫っていたワラガンバやブルーマウンテンズなどは、気温が再び上昇するに伴い状況が深刻化する可能性があると述べた。

ワラガンバダムは、シドニーの西65キロメートルの場所にある。

森林火災は家屋などに甚大な被害をもたらしているが、これまでのところ水のインフラは損傷していないという。

NSW州には40を超えるダムがあり、ウォーターNSWは3分の2の水を飲料用に浄化して市町村に供給している。

火災に続いて大雨が降れば、大量の灰や焼け焦げた物でダムの水質が悪化する可能性があるが、当面NSW州に降雨は予想されていない。

 

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Reuters
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