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中国はさらなる利上げが必要=社会科学院エコノミスト

 中国政府の有力シンクタンク、中国社会科学院のエコノミスト、易氏は、投資過熱の原因となっている信用供与に対する需要を抑えるため、当局がより積極的な利上げを行うべき、と指摘した。

 公式ウェブサイト「Chinamoney.com.cn」に公表されたもの。易氏の見解は、ここ数カ月に景気抑制策が相次ぎ講じられたにもかかわらず、なお借入金利引き上げを支持する声に同調する内容となっている。

 易氏は「多くの経済問題は、低金利の結果生じたもので、銀行の貸出金利や預金金利の引き上げが問題解決に最善の策といえる。銀行の貸出金利や預金金利の引き上げは、必須だ」と指摘した。

 中国人民銀行(中央銀行)は4月下旬、第1・四半期国内総生産(GDP)が予想を上回る伸びとなったことに対応する形で、2004年10月以来となる貸出基準金利引き上げに踏み切った。ただし、このときは預金基準金利は据え置いた。

 易氏は人民元金利が上昇しても、人民元高を見込んだ投機マネーの流入が必ずしも加速するわけでない、との見方。

 米連邦準備理事会(FRB)の17回連続の利上げにより、米・中間の金利差は約3%ポイントとなったが、人民元高観測は後退していない、と指摘している。

 「すでに流動性引き締めサイクルにはいった他の中央銀行と同様、中国も利上げサイクルに入っていく」との見方を示した。

 アナリストの間では、人民銀行が、人民元相場を押し上げる力となり得る資本の流入を抑えるため慎重に行動している、との声が聞かれる。

 易氏は、政府が、国有企業改革を推し進めるために金利を人為的に非常に低く抑えてしまっている、と指摘した。



[ロイター3日=北京]

 (06/07/03 15:38)  





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