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ECBは年内に少なくとも3.25%まで利上げ─中銀筋=MNSI

 マーケット・ニュース・インターナショナル(MNSI)は31日、複数の欧州中央銀行(ECB)筋の話として、ユーロ圏政策金利が年内に少なくとも3.25%まで引き上げられる可能性が高いと報じた。一方、その後のECBの引き締めは不確実で、経済成長見通し次第では利上げ停止もあり得るという。

 ある関係筋は8月3日定例理事会での金利変更が「正当」であると述べ、別の関係筋は「ほぼ義務的」と話した。

 さらに別の関係筋は「インフレはわれわれの予想より高い。これまでのようにインフレが明確に目標を上回れば、変更で対応するしかない」と語った。

 金融市場が現在織り込んでいるECB政策変更は、3日理事会で主要政策金利が3.00%に引き上げられ、その後年内に最大で3.5%までに引き上げられるという筋書き。ロイターが先週エコノミストを対象に実施した調査では、年内の3.5%への利上げが予想中央値になっていた。

 ある高官はMNSIに対し、3日理事会の後、もう一度25ベーシスポイント利上げが予測されて然るべきと指摘。「しかしその後は事前に決められていること、または予測可能なことは皆無」と話した。「状況が許せば利上げ停止はあり得る。われわれの決定は最新の統計と市場の状況だけが基準となる」とも付け加えた。

 これらの関係筋は、ECBの利上げ幅が引き続き25ベーシスポイントずつになると述べたという。しかしある関係筋によると、ドイツ連銀のウェーバー総裁など一部理事会メンバーは6月に50ベーシスポイント利上げを主張していた。

 しかしMNSIが今回集めた関係筋発言の中で最も高い地位の当局筋は「確信をもって言えるのは、各種報道での憶測とは裏腹に、理事会内にタカ派が多くないという点。ECBが25ベーシスポイントのパターンを変えるとは思わないと言っておこう。変更は非常に難しい」と話した。

  ある関係筋は、ユーロ圏経済成長に来年減速する兆しが出れば「数カ月の利上げ停止に十分な理由になる可能性がある」と指摘。「市場は数カ月間は3.25─3.5%の中立的なスタンスがそのまま残るとみてよい」と付け加えた。

 関係筋の1人は、2007年インフレについてのECBスタッフ予想が依然として2.2%である一方で、未公表の08年予想が「2%をやや上回る水準」と述べた。

 GDP予想については、06年が2%ないしその水準をやや上回った後、07年に1.5%前後に減速するとしている。ECBが現在公示している07年の成長率予想は1.8%が中間とされている。

(ロイター7月31日=フランクフルト)

 (06/08/01 09:18)  





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