米国の核兵器に関する専門家2人は、19日発行された「アームズ・コントロール・トゥデイ」誌の分析の中で、北朝鮮が最初に行った核実験の爆発規模を考慮すれば、北朝鮮が保有する核兵器に信頼を置けないことは明白であり、従って再度核実験を行う可能性が強いとの見方を示した。
物理学者のリチャード・ガーウィン氏とフランク・フォン・ヒッペル氏はまた、爆発規模が北朝鮮の核兵器設計者らが予想していた4キロトンであれ1キロトンであれ、「恐ろしい兵器」であることには変わりはない、としている。
両氏によると、北朝鮮は10月9日の核実験前に中国に対し、実験規模は4キロトンの核爆発と伝えていたが、米国の有力地震学者らは規模を1キロトン未満と推定している。
ネグロポンテ米国家情報長官は16日、北朝鮮が核実験を実施したことを確認したと発表、爆発規模は1キロトン未満との判断を示しており、両氏の分析はこの判断を裏付けている。
両氏は「地震学者らが結論付けたように爆発の規模が計画段階の規模を大幅に下回ったのであれば、北朝鮮政府は保有する核兵器に信を置くことができず、チームが再編されるだろう」と指摘した上で「不完全な実験が北朝鮮による再度の実験につながる可能性は高い」との見方を示した。
[ワシントン 19日 ロイター]
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