「誰も近寄らない」 転倒男性が死亡=北京

2012/08/28
更新: 2012/08/28

【大紀元日本8月28日】北京市朝陽門付近で27日、自転車で帰宅中の60代の男性が道路で転倒し、死亡する事故が起きた。法制晩報が報じた。

男性が倒れたのは27日の朝7時半ごろ。多くの見物人が集まったが、手を差し伸べる人はいなかったという。「(男性は)自転車に乗っていて、誰ともぶつからなかったのに、いきなり倒れた」「後頭部から血を流していた。誰も近寄らず、多くの人が電話で救急通報していた」と見物人らは証言する。

同紙記者が2時間後に現場に到着。男性はまだ自転車道に倒れたままだった。後頭部から出た血がすでに固まっていたという。男性の自転車の籠には買ったばかりの西瓜が入っていた。

救急車が到着した時には、男性はすでに死亡していた。死亡原因は不明だという。

ここ数年、このようなケースで拱手傍観する風潮が中国で広がっている。国民のモラルの低下に加え、助けようとすると、逆に加害者として濡れ衣を着せられるケースが多発していることも理由の一つだと指摘されている。

(翻訳編集・海龍)
関連特集: