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2月19日、日銀金融政策決定会合を控えて尾身財務相(写真)の発言が1月会合前と微妙に変化しているとの声も。先月18日撮影(2007年 ロイター/Yuriko Nakao)

尾身財務相発言に微妙な変化、利上げに不透明感

 20日、21日の日銀金融政策決定会合を控え、尾身幸次財務相の発言が1月会合前と微妙に変化している。前回と違って「利上げはない」との確証が得られてないことが背景となっている可能性がある。

 尾身財務相は16日の閣議後会見で、決定会合で利上げ提案があった場合に議決延期請求権を行使する可能性について「特にコメントすることはない」と述べ、「使う局面ではない」とした1月決定会合直前のスタンスとの違いを際立たせた。 

 複数の政府筋によると、1月は「利上げはないとの認識のもと、大臣みずからの判断で、議決延期請求権を行使する局面ではないと明言した」という。政府・与党が政治圧力をかけているとみられる構図を沈静化するのが狙いだった。

 それから1カ月。尾身財務相は年率4.8%成長となった10─12月期国内総生産(GDP)を踏まえた経済状況について「順調」と評価する一方で、議決延期請求権行使についてコメントを控えた。発言の微妙な変化は、少なくとも1月のような「利上げなし」の確信が得られないことが背景となっている可能性が高い。

 片山虎之助・自民党参院幹事長は16日の定例記者会見で、日銀による追加利上げの環境は「1月に比べると整ったのだろう」としながらも、実際の判断は「大変、際どいところだろうと思う」と述べている。片山氏は1月の決定会合直前の1月16日には、利上げ観測に対して、慎重に判断してもらいたい、と発言していた。

[東京 19日 ロイター]

 (07/02/19 17:33)  





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