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5月4日、金融情報サービス大手の英ロイター・グループは、買収に向けた予備的な打診を受けたことを明らかにした。写真はロンドンにある同社ビル(2007年 ロイター/Simon Newman)

英ロイターに予備的な買収打診、加トムソンが有力

 金融情報サービス大手の英ロイター・グループ(RTR.L: 株価, 企業情報 , レポート)は4日、買収に向けた予備的な打診を受けたことを明らかにした。ロイターは打診元を公表していないが、カナダのトムソン(TOC.TO: 株価, 企業情報 , レポート)(TOC.TO: 株価, 企業情報 , レポート)が有力視されている。

 ロイターは声明で「取締役会は第3者から予備的なアプローチを受けたことを確認する。当社への買収提案につながるかもしれないし、つながらないかもしれない。買収提案が行われる確証はない」としている。4日のロンドン市場でロイター株は一時32%上昇、終値は25%高。

 カナダのグローブ・アンド・メール紙電子版は、関係者の話として、トムソン(TOC.TO: 株価, 企業情報 , レポート)(TOC.TO: 株価, 企業情報 , レポート)がロイターを買収する方向で協議中と報じた。

 ロイターは詳細に触れず、トムソンはコメントを拒否。ロイターの第2の大株主であるバリューアクトは、提案内容次第で売却を支持するとした上で、トムソンとの合併はすばらしい組み合わせになる、と語った。

 数日前にはルパート・マードック氏率いるニューズ・コーポレーション(NWSa.N: 株価, 企業情報 , レポート)が米経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルを傘下に置くダウ・ジョーンズ&カンパニー(DJ.N: 株価, 企業情報 , レポート)に総額50億ドルの買収提案を行ったばかり。メディア株は上昇が続いている。

 一方、同業のブルームバーグは、ロイター買収を検討していないとた。

 ロイターの株式保有では、理事15人が運営するロイター・ファウンダー・シェア・カンパニーが黄金株を保有しており、敵対的買収を拒否することができる。

 アナリストの間では、ロイターへの提案額は1株最大750ペンスに上る可能性もあるとみられている。

 メリルリンチは調査リポートで、トムソンはロイターの買収で機関向け債券売買などの分野で立場を強化し、大幅なコスト削減も期待できるが、一方で統合プロセスは複雑かつ課題が多いものとなる公算が大きいと指摘した。

[ロンドン 4日 ロイター]

 (07/05/06 19:18)  





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