■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2007/05/html/d76660.html



風水で使われる羅盤(ルオパン)

中国官僚、人事異動で風水師に殺到

 【大紀元日本5月20日】かつて中国共産党体制下で違法とされてきた「風水」が、中国共産党(中共)官僚の間で再びブームだ。全国で行われる地方政府の人事異動に伴い、昇進を望む一部の官僚たちは有名な風水師を訪れ、アドバイスを得ている。

 南方週末17日付けの報道によると、官僚たちは昇進のチャンスを掴むため、風水師から福を呼ぶ方角、家具の置き方、競争相手からの悪霊を追い払う「魔よけ」の掛け方などについてアドバイスを受けているという。風水師によっては、鑑定料はかなりの金額になる。「私はここ6ヶ月で、30人もの顧客から相談を受けた」と浙江省杭州の風水師は言う。

 また、報道によると、ある浙江省の高官は、キャリア・アップの運気を呼び込むため、風水師からのアドバイスにより、先祖の墓を地元から何百キロも離れた新疆ウイグル地区にある天山へ移動したという。

 風水は、中国伝統の「土地占い」のようなもので、人の環境が運命に影響を与えるという前提の中国古代の伝統的知識だ。風水は近年、日本でもブームがあったが、本家本元である中国では、中国共産党が政権を奪った1949年から「迷信」とレッテルを貼られ、公には禁じられた経緯があり、現在でも否定派が多数だ。

 中共の密室談合的な政治システムで決定される昇進や降格は、きわめて不透明で予期し難いものであるため、官僚たちは安息を求めて風水師の下に殺到している。

 中共官僚の人気が集中する風水師などは、顧客一人から年間10万元(約156万円)を受け取っているという。ちなみに、中国都市部にすむ住民の年間平均収入は、1万元(約15万6千円)だ。

 中共中央党校の王長江・教授は、中国の共産主義は既に形式だけであり、イデオロギーの欠如、貧富の格差、広く行われている汚職、既に「革命理論」では説明しきれない党の現実が、近年の風水ブームを呼んでいると分析している。

 報道によると、深セン市の裁判所は、同所の裁判官3人が収賄罪で告発された後、「運気を変えよう」と風水師からアドバイスを受け、庁舎を改築したという。