バンクロフト家、米ニューズとダウ買収案を協議へ
米ダウ・ジョーンズ(DJ.N: 株価, 企業情報 , レポート)の創業一族であるバンクロフト家は、メディア王ルパート・マードック氏の経営する米ニューズ・コープ(NWSa.N: 株価, 企業情報 , レポート)が提示した50億ドルでのダウ買収提案について、初めてこれを検討する考えを示した。
ダウの議決権64%を保有するバンクロフト家は、その他の買収提案についても検討するとしている。ダウは別に発表した声明で、取締役会がニューズの提案およびその他の提案を検討すると表明した。
これまでニューズの提案に反対してきたバンクロフト家が考えを変えたことで、100年以上も独立を守ってきたダウが売却される可能性が出てきた。
バンクロフト家は声明で「一族は、ダウ・ジョーンズの使命は他の組織と共同もしくは協力した方がより良く遂行できるとのコンセンサスに達した。その対象にはニューズ・コーポレーションが含まれる可能性がある」と表明。また、売却した場合にダウの編集の独立性を確保できる方法があるかどうかを話し合うため、マードック氏およびニューズの代表者と近く協議を行うことを明らかにした。
一族に近い筋は、協議の日程はまだ決まっていないが、最初の協議は時機を逸せずに行われるだろうと述べた。
ダウの広報担当者からはコメントが得られなかった。バンクロフト家の一員であるヒュー・バンクロフト3世はコメントを拒否、その他の一族や弁護士のコメントも得られていない。
ダウの株価は31日のニューヨーク証券取引所で0.46ドル高の53.31ドルで終了した後、時間外取引で58.50ドルまで上昇した。
[ニューヨーク 1日 ロイター]
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