■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2007/06/html/d71141.html



台湾:世界でも稀、子宮半摘出の女性が自然分娩

 【大紀元日本6月4日】台湾の女性・陳さん(36)は、子宮腺筋症によって子宮の半分が摘出されたため、台湾台北医科大学付属病院の産婦人科主任・劉偉民医師から、自然妊娠が難しいだろうと判断された。加えて、夫の精子もまた少なかったため、夫妻ともに子宝は諦めていた。しかしながら、陳さんは昨年11月に自然妊娠し、男児を出産した。劉医師は、「文献上では、このような臨床例は見たことがない」と驚いている。

 陳さんは、6年前に下腹部に深刻な生理痛を覚え、台北大学で診察を受けた。劉医師が検査をしたところ、陳さんには子宮腺筋症が発見され、しかも、子宮後壁全体に広がり、子宮直腸窩に酷く癒着していたので、子宮を半分摘出する手術を行った。陳さんは、夫と結婚してから9年、子宮の半分が摘出されており、夫の精子も少ない、体も何となくだるい、加えて人工授精に二度も失敗しているので、もはや子宝には授からないと諦めていたところ、思いがけず昨年自然妊娠し、今年5月に出産した。陳さんの夫は、「これは奇跡だ」と満面の笑みをみせている。

 劉医師によると、女性が子宮摘出手術を受けると、早産や帝王切開の頻度がかなり高くなる。陳さんは妊娠28週目に出血があって、早産の気配があるとみて入院したが、たいした問題はなかった。その後妊娠31週目で子宮口が全開し、出産の予兆を見せた。

 劉医師によると、出産時に子宮壁に大きな圧力が掛かるため、子宮を半摘出した陳さんには、臨床上、帝王切開を勧め、子宮の破裂を避けようとしたのだが、子宮口が全開し、母体の状況も良好で、胎児も未熟であり、かつ出産の体勢に入っていたため、自然分娩に切り替え、無事に1,716gの男児を出産した。しかし、不測の事態に備え、出産時には婦人科医や麻酔医など11人の特別チームが待機していた。劉医師も「大変に緊張した」と感想を述べた。

 陳さんは5月27日に退院したが、男児は新生児の平均体重に成長するまで病院の保育器の中で養育される。