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タクラマカン砂漠の奥、外部から隔てられ生活するクリヤ族(Photo by China Photos/Getty Images)

砂漠の原始部落、神秘に包まれたクリヤ人の生活=中国新疆ウィグル自治区

 【大紀元日本1月21日】新疆ウィグル自治区和田(ホータン)地区于田県大河沿村は、塔克拉碼干(タクラマカン)砂漠の南西部、県政府所在地から北250kmほどの所に位置している。タクラマカン砂漠はタリム盆地の中心に位置し、東西約2,000km、南北約600km、面積は32万7400平方キロメートルでサハラ砂漠に次ぐ世界第2の砂漠である。ここでは263世帯1290人の克里雅(クリヤ)族が胡楊樹(ポプラの一種)の林に分散して住み、今なお半定住、半遊牧の生活を送っている。

 クリヤ人によると、彼らはチベット阿里地区の古格(ゲゲ)王朝の子孫なのだそうだが、別の説では仲間から離れてここに暮らす土着民族などと言われている。砂漠の中での生活は純朴で質素な民族文化と比較的原始的な生活様式が残っている。彼らの多くは同じ家に何代もの家族が同居し、老人が最も敬われている。外部の人間と結婚する者は少なく、「砂漠の原始部落」と呼ばれる。

 彼らはウィグル語を話し、牧羊で生計を立てている。胡楊樹を使って建てた四角い家に住み、飲食はナンと茶が主で、たまに羊肉を食べる。節句や婚礼、葬式の時にはポロピラフ(羊肉と野菜を炒め、米飯に炊き込んだ物)を作り、客をもてなす。

 クリヤ人の母なる河、クリヤ河は崑崙山に流れを発している。タクラマカン砂漠の奥に住むため水が不足し、各家に井戸はあるが井戸水は酸味が強く渋い。7,8月、崑崙山の雪解けの洪水期にだけクリヤ河は砂漠の中央まで流れ込み、この時やっと淡水になるそうだ。

 現在、クリヤ人の生活様式も古くからの閉鎖的な状態から、徐々に現代な様式に変わりつつある。
井戸水を汲む少女
クリヤ河は南から北へ流れ、于田県を経てタクラマカン砂漠の中央で消失する。
大河沿村の井戸。中には梯子が掛けられ、水を汲む時はこれを使って底まで下りて行く。井戸水は澄んでいるが硬度が高い。
クリヤ族の子供の遊び
クリヤ河流域の生態は悪化しており、土壌の塩化、砂嵐の被害も深刻で、水土の流失が日増しにひどくなり草原が退化している。
クリヤ人は生活を胡楊樹に頼っている。彼らの家はすべて胡楊樹で建てられており, 葉は羊の餌に、余った枝は薪に使う。
クリヤ族の男性。白いシャツを着て、頭には黒いフェルトの帽子を被っている
クリヤ族の女性。白いベールに小さな黒い帽子を載せる。帽子は羊皮。


   
(翻訳・坂本)


 (08/01/21 09:52)  





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