【大紀元日本3月7日】台湾南部で今年、大陸からの寒気のために気温の低い日が続き、マンゴーの開花状況にバラつきが見られ、うどんこ病も例年より多く発生している。行政院農業委員会台南区農業改良場は今日、果物農家に果樹の開花状況に注意し、穂が出る前後にすぐに薬を散布し、収穫に影響が出ないよう呼び掛けた。
中央社の報道によると、台南区農業改良場場長・黄山内氏は、マンゴーの花穂期は炭疽病やうどんこ病が侵入する病害期でもあるが、今年は低温続きの影響で、果樹園ではすでに例年よりも深刻なうどんこ病が発生しているとのこと。
炭疽病は果実、花穂、まだ柔らかい葉や枝などに被害が出る。新芽は感染を受け易く、まず赤い小さな斑点ができ、次第に大きくなり褐色の病斑になった後、最後に穴があく。花穂は感染すると黒褐色に変色し、小花も褐色になって落ちてしまう。
うどんこ病の主要発生時期は冬の終わりから初春にかけての低温で乾燥した時期で、盛花期が最もよく発生し、花穂や未熟果の果梗に白い粉状のものが現れる。これが病原菌の胞子で、まるで粉を塗したようになり、時間がたつとその部分は黒く変色し枯れ、全ての花穂が完全に落ち、未熟果の果梗も落ちてしまう。
このほかに黄氏は、マンゴーの予防治療薬は規定濃度、密度で使用し、抗薬性が付かないよう、薬は順番に違うものを使用する必要があることを指摘した。
(翻訳・坂本)
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