■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2008/03/html/d33777.html



薬物耐性結核病の感染拡大、WHO注意呼びかける

 【大紀元日本3月17日】世界保健機構(WHO)がこのほど提出した報道では、一部の国において、薬物耐性結核病の新しい症例数が記録的だったとし、薬物耐性結核病原菌は、これまでにないスピードで感染が広がっていると警告した。WHOは、経費不足のために現在はこの種の疾病に対して、有効的な予防治療を積極的に行うことはできないと示した。 米VOAが伝えた。

 WHOによると、毎年900万人が肺結核に感染し、150万人を超える患者が肺結核病で亡くなっているとし、その内の50万人近くが薬物耐性結核病に罹っており、一般的に投与される薬はこの種の病原菌には効かないという。

 *旧ソ連国家、薬物耐性結核病多発

 WHO結核病予防治療計画チームの責任者マリオ・ラベリヨン博士は、「我々は報告の中で『多重薬物耐性結核病』が世界における比例はこれまでになかった数字だ」と示している。

 報告では、衛生関係者は、薬物耐性結核病がすでに45カ国まで広がったとし、旧ソ連に属した国々の中に、「多重薬物耐性結核病」の比率が極めて高いと強調し、そのうち、ウクライナおよびアゼルバイジャン共和国における症例が20%以上であると示している。

 肺結核はすでに世界的な問題になっており、米議会下院議員ダナ・ペイエン氏は、WHOの報告は恐ろしい現状を示しており、「アフリカ・サハラ砂漠より南の54の国では、殆どはこの疾病を検出する設備はない」と語った。実際に、多くの国では、この病気を治療する薬物すらない。

 *結核病原菌、変異する可能性あり

 肺結核は空気による感染の疾病で、予防することができるし、完治することもできる。しかし、患者が治療を受けてからある程度において、すべての薬物を完璧に服用し終えなければ、結核病原菌は変異する可能性がある。

 WHOのラベリヨン博士は、「医療システムは患者に対して追跡および監督ができなければ、通常6ヶ月の治療期間中にすべての薬物を完全に服用し終えなければ、問題発生する可能性が大きい」と示した。

 ラベリヨン博士は、発展途上国および中間層の国において、結核病に対する制御を行うのに少なくとも50億米ドル(約5100億円)が要する。各国政府および国際社会が迅速な行動を取らなければ、肺結核の流行が大きな被害をもたらすと呼びかけた。

 
(翻訳・余靜)