■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2008/03/html/d41013.html



リオデジャネイロから西に40キロメートルの郊外で、デング熱が発生し、対応に迫られる病院の外来(Getty Images)

デング熱流行で47人以上が死亡=ブラジル

 【大紀元日本3月23日】ブラジル政府20日の発表によれば、首都リオデジャネイロでデング熱が発生し、すでに47人の死亡が確認された。実際の死亡者数はこの数倍と考えられている。1時間ごとに50例以上の新たな病例が報告され、リオデジャネイロ地区の公立病院の病室と医療物資の不足が心配される。

 リオデジャネイロ連邦大学伝染病教授・米哥维斯基氏は、これは大災難であると指摘し、すでに感染している人が再び感染し、死亡者数は増加し続けていると話した。

 汎米保健機構PAHO(Pan American Health Organization)資料によれば、ブラジルはアメリカ州地区のデング熱感染が深刻な地区で、昨年の全アメリカ州における約90万の感染例中半数以上がブラジルで発生している。また、2007年西半球の317件の死亡例中158件はブラジルのものであり、その中の31件がリオデジャネイロで発生したものだ。

 ブラジル連邦職員の話では、全体的に言えば、2008年ブラジルでのデング熱の病例は減少している。しかしリオデジャネイロでは明らかに増加の一途をたどっており、現在に至るまでに47人が死亡、これ以外に49人の死因を調査中でおそらくデング熱に関連しているだろうと予想されているとのこと。リオデジャネイロ1600万の住民中、すでに32000人がデング熱に感染しているという。

 同教授は、実際の患者数は政府の報告したデータよりもかなり多いのではないかと考えており、「1日の午前中だけで4、50人の患者を治療する急診室の医者がすべての病例を報告する時間があるはずがない」と指摘している。

 デング熱はAegis aegyptiと呼ばれるウィルスが、蚊が媒体となって伝染する病気。発熱、頭痛や関節痛といった症状が数週間続く。5%の患者が出血性の変異型ウィルスにかかり、快復速度が遅くなる。しかし、この出血性ウィルスは明らかに勢いを増しており、専門家らは旅行や移動による拡散を懸念している。

 デング熱に対抗する方法は、古いビル、屋上、廃タイヤの内部やゴミバケツなどに溜まった水に殺虫剤を撒き、蚊の繁殖を阻止するもの。リオデジャネイロ医師連盟は市政府職員を職務怠慢の罪名で起訴することを検察官に要求した。政府がデング熱に対し即座に注目しなかったことがウィルスの急速な蔓延を引き起こしたためである。

 
(翻訳・坂本)