■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2008/04/html/d38807.html



せい火を奪い取ろうとする抗議者の男性(AFP)

北京五輪せい火リレー:ロンドン通過、抗議多発

 【大紀元日本4月6日】チベット弾圧及び中国国内深刻の人権問題により北京五輪ボイコットの声が日増しに高まる中、世界135都市、13万7000キロメートルを走る予定の北京五輪せい火リレーは昨日、3千人の警察を動員した厳重警備が敷かれたロンドンについた。せい火は、大雪と沿道の大勢抗議者の大変混乱の局面中、ロンドン郊外のリレールートを通過した。

 リレーは、中国国内を除き海外で最長のルートとされる31マイルも通過、中国大使館大使を含めて80人の著名人ランナーも参加。ロンドンでのリレーを無事に成功させるため、イギリス政府が百万ポンドも超える費用と三千人の警備態勢を敷いた。

 しかし、当日は多くの抗議者も出た。午前10時半に出発、午後6時に目的地に着く予定のリレーは、出発してしばらく、沿道から飛び出した二人の男性抗議者が消火器を発射してせい火を消そうとし、その後、別の抗議者がせい火をランナーから奪おうとするなど混乱の局面が相次いだ。抗議者を逮捕するため、リレーが一時的に止められたこともあったようだ。

 警察によると、今回のリレーに、チベット支持者、ビルマ支持者及び中国の人権擁護者らなどの団体から5百人以上の抗議者もいたという。少なくとも30人以上が逮捕された。

 中国大使館の傅大使が、走る予定の場所を囲んだ抗議者が大勢いたため、リレーの直前にルートを変え、チャイナータウンでリレー活動に参加した。

 抗議者と警察の衝突の中、ブラウン首相が首相官邸で短いスピーチでトーチを迎えた。

 BBCの上層部や、コメディアン女優のフランシス・マーティンネスなど含め、元々走る予定だった有名人数名が、走る予定をキャンセルした。

 この前日には、中国四川省で同地区で第三回のチベット人僧侶を弾圧し、8人を殺した事件が発生したばっかり。

 内外多大の危機に直面する共産中国当局が、国威を宣揚し、政権維持を狙うため、今夏の北京五輪の成功を懸命に守っている。世界135都市、13万7000キロメートルを130日間走る予定の北京五輪せい火リレーは、これまでにない最大規模。しかし、先月から続いているチベット人に対する弾圧が世界各国で北京五輪に対するボイコット運動の火を広げた。第四都市のロンドンの前に、ギリシャの採火式でも抗議活動が相次いだ。

 次のパリのルートが、ロンドンよりもっと大きな抗議に直面する可能性が高いと予想されている。ギリシャの採火式で、抗議のバナーを揚げたパリに拠点を置く「国境なき記者団」が、すでに35000人のランナーに、抗議のマーク「手錠五輪」のT-シャツを着るよう呼びかけている。
せい火を奪い取ろうとする抗議者の男性(AFP)
消火器でせい火を消そうとする抗議者(AFP)
警察に取り押さえられた抗議者の女性(AFP)
警察に取り押さえられた男性抗議者(AFP)


 
(報道・肖 シンリ)