■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2008/04/html/d39793.html



中国公安部、北京五輪前に徹底的な取締まりを指示

 【大紀元日本4月13日】北京五輪を安全かつスムーズに行なう為、中国は刑事犯罪活動を取り締まりの徹底、流動人口の管理強化を中国公安部職員が発表した。RFAが伝えた。

 報道によると、4月7日から9日、広州で中国全国治安工作会議が開かれた会議において中共中央政治局委員の周永康氏は、公安部門は北京五輪の安全を確保し、スムーズに行うことを目標にすること、各種大きな刑事犯罪活動の徹底的な取り締まり、社会治安秩序の管理力をアップし、重要な目標、重点部分に対する監視を強化することを強調した。報道では、周氏が会議上で胡錦涛首席の「発展は明確な道理で、一番重要な任務である。安定は重要な任務で、一番重要な責任である」という指示を伝え、中国公安部は都市流動人口を重点的に管理し、全ての不協和音のもとを取除くという特別令を出したという。

 米国に滞在する人権活動家の劉青氏は、これは中国政府がオリンピックを政治化した標識と分析している。「中国政府はいつもオリンピックを政治化していると他の国を批判してきたが、実際最も政治化しているのは中国共産党自身であり、オリンピックと全ての事情は関係している。自らの栄誉をてらい、中国民衆の人心抑圧を行い、民族主義情緒推進などを含む政治上の需要は全て政治化するやり方である」。

 周氏は最近発生したチベットと新疆での事件の目的は全て北京五輪であり、このために各方面の注意を強化する必要があると話している。米国のコラムニストである章天亮は、中国政府が確実に北京五輪期間に発生する事件に対し非常に警戒しており、これは中国社会に存在する多くの問題を暴露してしまうからだと述べている。

 「なぜなら、彼ら(中共)の民族政策には非常に大きな問題があるため、いくつかの少数民族地区は中共が重点的に監視している。さらに、五輪競技は北京だけでなく青島、沈陽でも行われる。沈陽で起きた蟻力神(イーリーシェン)事件では数十万人が、ある者は経営できなくなり、ある者は生活が苦しくなり、またある者は賠償を要求した。北京以外の多くの地方でも監視は必要だろう」と指摘する。

 章氏は、中国政府が最も危惧している問題は、五輪期間中を含む各種のさまざまな声であると考えている。これにより、2008年初頭から中国政府側の異見人士に対する監視と迫害が強化されたのだ。「実際、彼らが監視するのは刑事犯罪だけではなく、陳情者、信仰者、異見論者なども含んでいる。少し前に彼らは人権活動家の胡佳氏を投獄した。私は、これはつまりこのような監視の一環であると思う」。

 劉青氏は「徹底的な取り締まり」という言い方は本当の法治国家においては何の意味も持たないものと考えている。北京主催のオリンピックは中国人権の進歩を妨げ、かえって中国政府が人権を侵害する口実となってしまった。

 「中国がオリンピックの開催権を得た際、オリンピックが中国共産党に更なる人権破壊の口実を与えるかもしれないと言う声があったが、今見ればこのような状況となって現れている」という。

 中国メディアによれば、周氏は都市の流動人口管理について、「証明書による管理」から「住居による管理」に変え、あらゆる情報手段を駆使し、管理業務の工程を見直し、さらに以前の集中的行ってきた管理を日常化することを強調しているという。

 
(翻訳・坂本、編集・藤川)