東京の感染者が過去最多367人、小池知事「感染拡大特別警報」

2020/07/30
更新: 2020/07/30

[東京 30日 ロイター] – 東京都で30日、新型コロナウイルスの感染者が新たに367人となり、今月23日の366人を超えて過去最多となった。

小池百合子東京都知事は記者会見で、「感染拡大特別警報」を発出する状況だと危機感を示し、都内の酒類を提供する飲食店やカラオケ店に8月3日から31日まで営業時間を夜10時までに短縮するよう要請した。また、状況がさらに悪化すれば都としての緊急事態宣言の発出も考えざるを得ないとの認識を示した。

新型コロナウイルスへの感染者は全国的な広がりを見せており、29日には1日に確認された感染者が過去最多の1200人超となった。

この日も大阪府で190人、愛知県で153人、神奈川県でも73人の確認が伝えられるなど、感染者の増加は止まっていない。

菅義偉官房長官は30日午後の会見で、全国で1日当たりの新規感染者数が1000人を超え、再流行しているとの認識なのかとの質問に「あすの分科会で意見を聞く」と述べた。

ただ、現状では若い世代の感染者が多く、60代以上の割合が少なく、重症者も少ないことなどから、4月に緊急事態宣言を出した時とは状況が違うとの認識を繰り返した。

また、「Go To トラベル」の対象除外地域を増やす考えがないこともあらためて示した。

政府はあす新型コロナウイルス感染症対策分科会を開き、感染状況を分析、今後の対応を協議する。

 

 

(石田仁志 グラフ作成:照井裕子)

Reuters
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