【大紀元日本8月16日】8月14日午後2時ごろ、北京市の広範囲にわたる地区に雷を伴う暴雨に見舞われ、そのために野球、ソフトボール、テニス、ボード、カヌーなど多項目の室外競技はやむを得ず、時間が延長または取消しになった。一方、今回の雷雨で万里の長城を訪ねた旅行者14人が負傷した。
*暴雨で競技中止
14日、北京市気象局の発表によると、午後1時から同4時の間に北京市オリンピック公園付近の降雨量は最大59ミリにも達したという。また、暴雨は雷と稲妻も伴い、同2時から同3時の1時間の内、雷と稲妻は176回も発生した。夕方になってようやく雨が弱まった。
一方、北京市昌平城区では、豪雨は一時的に集中したため、降雨量は74ミリにも達した百年に1度くらいの珍しい豪雨だ。そのために、昌平城区、南口等の道路は海に化した。また、中山口路鉄路橋付近では水が1・8メートルまで上昇し、一部の店は水没し、もっとも深刻な地区。同じ地区はここ半月で2度も水没に遭った。
五輪競技場常務副主任の任辛英氏は、天気予報で雨が降ることを予想して、1万枚以上の使い捨て雨具などを用意したが、雨があまりにも強く、雷と稲妻も伴ったため、試合はやむを得ず中止になった。
選手たちは落胆したが、アーチェリーの競技で、韓国チームがこの雨で一時中止したため、調子が乱れたのか、中国の張娟娟・選手に逆手を取られた。張選手はアーチェリーで初めての金メダルを中国にもたらした。
雨の影響を受けた地区は北京だけではなく、14日の風向きで、15日の午後4時半から青島地区でも大雨に見舞われた。同日のヨットレース競技はすべてが取消しされた。
*万里の長城落雷、14人怪我
一方、万里の長城を訪ねた香港、米、英、国内各地等14人の旅行者は落雷を受け、怪我した。
「北京晨報」8月15日の報道によると、14日午後2時半、慕田峪長城8号やぐら地区で落雷があり、米人3人、香港人2人および国内旅行者は雷に打たれ負傷したという。事故発生後負傷者は救急センターおよび第一医院へ運ばれた。午後5時半、米人旅行者3人が北京協和医院へ移送された。2人の香港旅行者は軽症であるため、すでに退院した。国内旅行者の4人は懐柔区第一医院にて治療を受けている。
「新京報」紙によると、米旅行者ベン・オルナーさんは、何人かと一緒に雨を避けようとしたが、「ゴーン」という大きい音がして、次はやぐらにいた人たちが床に倒れている光景が目に入ったという。倒れた人たちの中には登録したNBC五輪記者もいた。オルナーさんと同行した同僚は、頭痛と耳鳴りがしたという。
北京協和医院医師によると、NBCの記者の軽症だが、1日入院して状況を見る必要があるとし、他の2人の米人は同日に退院できるという。
英紙「タイムズ」によると、8月14日に英五輪カヌーのデービッド・フローレンス選手は英航空エンジニアリングの父親ら5人が万里の長城で落雷に打たれ負傷したという
(翻訳/編集・余靜)
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