■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2008/08/html/d39207.html



2006年トリノ・オリンピックでのJoey Cheek選手(AFP)

米五輪選手の中国入国ビザ、直前に取消される

 【大紀元日本8月7日】米スピードスケート五輪選手ジョーイ・チーク氏(Joey Cheek)の中国入国ビザが、北京入り直前に取消された。同選手はスーダン政権によるダルフール地区でのジェノサイドに反対する活動を行っており、中国当局から反感を買っていたためと見られている。

 チーク選手は人権団体「チーム・ダルフール」(Team Darfur)のメンバー。オリンピックで得た賞金を全額ダルフール地区の難民に寄付するなど、積極的に支援活動を行ってきた。中国当局は、ダルフールで起きたジェノサイドを黙認しているスーダン政権に武器を提供しているとして、国際社会から非難されている。

 関係者の証言によると、昨日北京入りする予定だった同選手は、出発の前日に中国駐米国大使館から入国ビザの取り消しを知らせる電話を受けた。大使館の幹部はその理由について、説明を拒否しているという。

 中国外務省は同件について、五輪開催に安全かつ快適な環境を提供するためと説明している。

 同選手は大紀元の取材に応じ、強い遺憾の意を表明している。「中国当局はすべての“批判”を五輪の政治化として排除しているが、裏ではあらゆる政治権力を使って批判する人々の五輪参加を阻んでいる・・・いわゆる快適、かつ安全な環境は、中国当局自身のためのものである・・・ダルフール問題の議論を禁止するのは、オリンピック精神に反する」。

 さらにチーク選手は、「私は中国人に反対しておらず、そのような考えはまったくない。ダルフール地区では、数百万人の人が家を失い、大量虐殺が起きている・・・中国当局の手段は非常に強硬だ。これらのマイナス的な問題を明らかにすべきで、これからも引き続き言論の自由のために主張する」と述べた。

 ホワイトハウスのダナ・ペリーノ(Dana Perino)報道官は本件について、問題は厳重であると述べ、中国当局に対して入国ビザ取消の撤回を求めている。

(記者・季勤、イッペイ、翻訳・編集/叶子)