1時間走行で22分赤信号で停止も 日本の信号密度は世界最高クラス

2017/06/16
更新: 2017/06/16

日産自動車は15日、オリジナルムービー「信号大国ニッポン」を公式サイトで公開した。動画の中で、信号の設置数が多い日本の交通事情をレポートし、電気自動車がドライバーのストレスを軽減する効果があることにも言及した。

信号機は安全な交通を確保するために必要不可欠な存在である。日本は世界各国の中でも特に交通量が多く、歩行者の安全確保や潤滑な交通を確立するために、信号機が多数配置されており、その数は20万7738機にも上る。

このムービーでは「日本国内にある信号機の総数」、「信号機が多い都道府県ベスト3」、「都内を1時間走行した際に、赤信号で停止した時間」などの情報を、各種の公的資料や走行調査を基にまとめられている。

1平方kmあたりで比較すると、その密度は世界最高ランクで、信号機が多い都道府県は「東京」「愛知」「北海道」となっている。都市部では信号待ちで止まっている時間が多く、国土交通省が公表している「道路交通センサス」によると、東京・名古屋・大阪などの都市圏における一般道の車両平均時速は約15〜17km/h。

日産自動車の独自調査では、クルマで都内(渋谷〜本郷)を走行したところ、27回、計1,330秒にわたって赤信号で停止。1時間のうち22分は赤信号で停止する計算になる。

交通心理学専門の実践女子大学の松浦教授は、信号機は安全な交通を確保するために必要不可欠な存在であるが、赤信号の為に繰り返し起こる「ストップ&ゴー」は、ドライバーへのストレスの原因となる、と指摘している。いっぽう松浦教授は、スムーズな走行を実現する「電気自動車の走り」はストレス減少の可能性を持つ、とした。

(編集・岳進)

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