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四川省雅安市を流れる青衣江。河水が濁っているのがはっきりと分かる。川辺では多くの魚の死骸が見つかった

河川飲用水汚染で、水道水の供給停止=中国四川省

 【大紀元日本10月21日】中国四川省雅安市政府のネット上に16日午前、「重要公告」が掲示された。華能公司に属する銅頭、雨城発電所の検査修繕のためダムの貯水を放流したことにより、大量の砂泥が青衣江に流れ込み、正常な浄水が出来なくなったため15日から水道水の供給を中断しているという。

 公告では16日11時半には回復し、断続的な供給が可能と予測されていた。

 地元紙「成都商報」によると、雅安市の13万人に影響が出ており、19日現在未だ復旧していない。病院で働く同市市民の遊さんはすでに2日も洗髪が出来ず、食事を作るために階下の住民に水をもらいに行かなくてはならない、と話している。

 「私たちの住む雨城市区は最も影響を受けています」同市の王さんの説明によると、青衣江は市街地を流れており、普段は美しく澄んでいるのに昨日、泥水のように濁った水に変わってしまった。異臭はないものの、たくさんの魚やエビが死んだ。多くの市民が川に降りて魚を掬い取り、ある子供はすぐにバケツ半分の魚を掬い取っていたと話す。ある市民は化学汚染と地震の前兆を疑っていると話している。王さんの家では15日の午後11時から水の供給が止まったそうだ。現地の水道水の取水口は青衣江にあるという。

 雅安市の供排水会社の弁公室によると、前日の夜8時ごろ、大量の砂泥が川に入り込んだため、水道会社の取水点3ヶ所全てが汚染され、その濁りは正常時の千倍近くなっていたため水道会社は正常な浄水が出来なくなり、15日の午後11時ごろ同市全域で断水を始めたという。

 16日昼ごろ、雅安市では一部建物の低層階で水が通ったが、水道管の水圧が低いため水流は弱い。聞くとことによると、同市市民は化学物質による汚染を疑い一時恐慌状態となったという。しかし、当日の昼に関連部門がテレビ局の取材を受けたものが放送され、さらに市の応急班と宣伝部が市民に対し原因についてのショートメッセージを伝えた。

 18日午前、水源の水質は徐々に正常に回復して行った。現在水道供給は運転を再開し、段階的に水供給を開始している。

 雅安市人民代表大会常務委員会・徐孟加主任は、青衣江の魚の死亡原因は水中の酸素の変化によるもので、化学的原因や重金属汚染によるものではないと伝えている。

 徐主任はまた、これは突発的な公共衛生事件であり、政府の全流域の管理、協調、応急面の弱点、特に体制と構造の弱点を暴露したと述べている。
給水の順番を待つ市民



 
(翻訳・坂本)


 (08/10/21 06:44)  





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