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中華民族の命綱、黄河(AFP/Getty Images)

中国第2の内陸河・黄河3分の1、使用不可のレベル=最新報告書

 【大紀元日本11月29日】中国政府機構「黄河・水利委員会」はこのほど、最新の報告書で、この中国国内2番目の内陸河の水質汚染状況をまとめた。それによると、その3分の1の流域は「劣Ⅴ類水質」に属する。中国国内の水質基準では、このレベルの水は、工業用水としても使用できない水であり、中国語で臭水溝(どぶ水)と呼ばれている。

 黄河は、長江(揚子江)に次いで2番目に長い中国国内最大の内陸河。長江と並べて、沿岸の数億人の生活用水のほか、中国国内半数の農業用水をまかなえている。

 上記の「黄河・水利委員会」が公表した「2007年黄河水資源公報」によると、2007年、黄河の「劣Ⅴ類水質」の流域は全長の3分の1を占めている。評価範囲となる同年度の黄河の本、支流流域の全長は13492.7キロ、そのうち、Ⅰ類、Ⅱ類水質の流域は2174キロ、全体の16.1%を占め、「劣Ⅴ類水質」の流域は4557.6キロ、全体の33.8%を占めた。
 
 中国の国家水質基準によれば、Ⅰ類水質は、簡単な消毒処理を終えて飲用できる水。Ⅱ類水質は、軽く汚染され、通常の浄化処理すれば飲用できる水。Ⅲ類水質は、遊泳に適する水、Ⅳ類水質は、農業用、または噴水などの景観観賞に適する水、劣Ⅴ類水質は、一般的には使途がない。

 すなわち、中国第2の内陸河・黄河の3分の1はどぶ水レベルであるという。

 同公報は、2007年、黄河流域に排出された汚水の量は42.86億トンに達する、とも指摘、沿岸の住民の生活汚水、工業・工場廃水はそれぞれ23%と77%を占める、との調査データを公表。

 同公報は年に一度に作成・公表される。

 ドイツ在住の中国水資源問題の専門家・王維洛氏は、このような深刻な水質汚染をもたらしたのは、中国当局の廃水処理能力が相当低いことにあると分析、第3の内陸河・淮河の水質汚染状況は黄河よりも深刻、その他の主要河も例外ではない、中国経済の持続的発展は、環境を壊滅的に破壊する代償を払っている、と指摘した。

(翻訳編集・叶子)

 (08/11/29 14:35)  





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